第1話 運命の秀女選出
1722年、清の五代皇帝として雍正帝(ようせいてい)が即位し、紫禁城では新皇帝のもと、勢力図が塗りかえられつつあった。そんな中、後宮では雍正帝擁立に貢献のあった年羹堯(ねんこうぎょう)の妹である華妃が雍正帝の寵愛を独占していた。だが雍正帝は政務で後宮に足を踏み入れることが少なかったため、子孫繁栄を案じる皇太后は秀女(皇帝の正室・側室候補)を選出することを提案、雍正帝もこれを受け入れる。そして紫禁城での最終選考の日、候補者の1人である甄嬛(しんけい)の顔を見た雍正帝と皇太后は激しく動揺する。