第8話  真犯人の孤独

kusakabe-mutsu_08.jpg 為頼英介(西島秀俊)は、イバラ(中村蒼)が佐田要造(加藤虎ノ介)を殺害したことに疑問を感じる。イバラに犯因症は出ていなかったからだ。しかし、逮捕直前のイバラには突然、犯因症が現れていた。為頼は『白神メディカルセンター』への出勤も見合わせ、必死に何かを調べ始める。
白神陽児(伊藤英明)はイバラの事件に少なからず動揺していたが、病院のイメージ失墜を防ごうと事態の収拾に努めていた。一方、職場復帰した高島菜見子(石橋杏奈)は南サトミ(浜辺美波)に、ある提案をする。
為頼の診療所に早瀬順一郎(伊藤淳史)が来た。早瀬によると、イバラは殺害時のことを覚えていないのだという。このままでは精神鑑定に持ち込まれると焦る早瀬に、為頼はイバラとの面会を求める。
為頼の面会に、イバラは佐田のオペをしたと認めるが殺害は覚えていないと言う。為頼は続けてイバラに、服用していた薬について尋ねた。強くなれる薬だと答えるイバラだが、大量摂取した後のことは覚えていない。反対にイバラは、為頼に白神の様子を聞く。イバラにとって白神は"大切な人"。さらにイバラは"大切な人、大切な場所・・・"とつぶやく。
次の日、菜見子がサトミを連れて為頼を訪ねてくる。菜見子はサトミに温かい家庭を見せたいと井上和枝(浅田美代子)に頼んでいたのだ。和枝の機転で料理を手伝ったり、一緒に食事をするうちにサトミの表情が少し和らいでいった。料理を食べ終えた頃、菜見子はサトミに、刑事が話を聞きに来ると告げ、為頼にも同席を求めた。