第2話  同じ能力を持つ男が天才に迫る

kusakabe-mutsu_02.jpg 為頼英介(西島秀俊)は、通り魔事件で負傷して白神メディカルセンターで治療を受けた義姉、井上和枝(浅田美代子)の退院を手伝いに行く。するとセンターの院長、白神陽児(伊藤英明)が為頼に院内を案内したいと伝えてきた。ためらう為頼だが和枝の勧めもあり、白神のもとへ。
白神は為頼を歓迎し、最新設備が整った施設を案内。為頼が驚いたのは診療を待つ患者が少ないことだ。白神は裕福な患者に医療保険外のオプションサービスで特別料金を取り、その分、医師の数を増やすことなどで質の高いサービスに務めると言う。為頼は、これからも自分の診療所では手に負えない患者に白神の病院を紹介すると告げた。
一方、早瀬順一郎刑事(伊藤淳史)は為頼の能力に高い関心を寄せ、ネットなどで調べていた。そんな時、管内で殺人事件が発生。被害者は山田輝久(ジジ・ぶぅ)というアパートの住人で、自室で腹部を刺されて死んでいた。しばらくすると、工藤一尊(有薗芳記)という男が挙動不審で逮捕される。工藤は自ら山田殺しを告白するが、取り調べた早瀬は何か腑に落ちない。早瀬は取り調べを同僚に任せて出かける。
早瀬が向かったのは、診断学の権威で為頼の恩師、久留米実(津嘉山正種)の家。早瀬は久留米から、為頼には殺人を犯す人間に顕れる犯因症が見えると教えられた。
果たして工藤は、本当に山田を殺したのか?早瀬は為頼に、工藤の面通しを頼む。早瀬に従い、工藤を診た為頼は・・・。