第18話 春に散る花
翠喜の進言により大捕り物が行われた蘇州の街。曹文彬(そうぶんひん)は李照を失脚させるため、そして自らの知府(ちふ)留任のため、張飈(ちょうひょう)の捜索に全力を挙げる。一方、これ以上邪魔をさせたくない李照は文彬の後ろ盾である両江(りょうこう)総督のもとへ向かい、牽制させようとする。大仕事を終え、良弓と穏やかなときを過ごす翠喜。そして春。翠喜はうららかな日差しが差し込む離れで、良弓に見守られながら鴛鴦(おしどり)を刺繍(ししゅう)する。だがいよいよ完成というとき、突然、糸が切れ...。