第122回 太田流・京都巡りで絶品おばんざいを満喫
悠久の歴史が息づく京都。和服姿に身を包み、日頃巡るように太田さん絶賛の京都をご紹介。まずは辰巳大明神のお参りから。今宵は古の都で名居酒屋に酔いしれましょう。
まずは祇園で創業約100年の老舗うどん店「祇園 おかる」を訪問。京都を代表する味を求め、いまも舞妓さんや芸妓さんが通い詰める名店です。今回太田さんは、京豆腐の薄揚げを卵とじした衣笠丼を注文。お肉を使わずとも飽きないその美味しさは、京都人の知恵とも言うべき味わいでした。
さて夕暮れ時、向かった路地裏は、京都五花街のひとつ、「先斗町」。三条~四条間の鴨川沿いに続く細長い路地に、飲食店などが軒を連ねます。お目当ては、豊富なおばんざいを愉しめる名店「先斗町 ますだ」。 長年文化人が集う場所として愛され、司馬遼太郎による書や屏風が店内を飾ります。まずは一択の賀茂鶴・樽酒。沁みわたるお燗に合わせる肴は、鯖きずし。塩と酢の〆具合が絶妙で、見た目も美しい逸品。万願寺唐がらしじゃこ煮は、太田さんの大好物。さらにゆばちりめん山椒に、鴨ロース、九条ねぎてっぱい。どれも一品一品が丁寧に作られていて おばんざいの真髄をたっぷりと味わうことが出来ました。
名店の振舞い方や呑み方に身を沈めることが快感になったという太田さん。京都の旅はこれからも続きます。