第121回 京都の老舗居酒屋で絶品料理を堪能
今回の舞台は、国内外から絶大な人気を誇る京都。由緒ある神社仏閣はもちろん、風情あふれる町並みが残り、日本古来の美しさが集約された街です。また美食の都としても名高く、素材の味わいを引き出した京料理は誰もが憧れる垂涎の品々。まずは北野天満宮の骨董巡りからスタート。太田流、味の京都の楽しみ方を堪能します。
天神さまで選りすぐりのお猪口と小皿を見つけた太田さん、近くにある京豆腐の名店「とようけ茶屋」を訪れました。お目当ては名物の「とようけ丼」。甘辛の出汁にたっぷりの絹豆腐とうす揚げ、そこに椎茸と九条ねぎを煮込んだ逸品。 太田さんペロリと完食です。
二条大橋のたもとに、京都の老舗居酒屋の中でも外すことが出来ない居酒屋がありました。創業昭和9年の居酒屋「赤垣屋」です。裸電球に照らされた店内は、使い込まれた昭和風情に哀愁漂う雰囲気。まずは幻の銘柄「名誉冠」を燗で。これこれ!太田さんが燗酒に目覚めたという一献は格別の旨さ。名物のおでんは出汁がしみ込んだ庶民的な味わい。しめさばは半レアに〆られた鯖に、生姜とミョウガをのせ特製のポン酢で仕上げた伝統の味。変わらぬ味、変わらぬ人情。約30年前に京都に来て最初に訪れたこの店は、いまも居酒屋を愛する人々のよりどころでした。
暖簾を守り、京文化を支える名店をご紹介します。