11月6日~11月10日
11月6日(月)
「緊迫ガザ情勢! イスラム組織ハマスの正体と闘う論理」
ゲスト:柳澤 秀夫(ジャーナリスト / 元NHK解説委員・カイロ支局長)、錦田 愛子(慶應義塾大学 法学部教授)
イスラエル軍によるガザ地区に対する攻撃は苛烈を極め、多くの子どもを含む民間人の犠牲者が激増している。パレスチナ・イスラエル双方合わせた死者数は、遂に一万人を超えた。
事の発端は、先月7日、ハマスがイスラエルに対して行った大規模な奇襲攻撃。ハマスは、イスラエルを襲撃すれば、その後の報復で多大な犠牲が出ることは分かっていたはずだ。それにも関わらず、なぜハマスは攻撃を強行したのか...。
ガザ地区を実効支配する、このイスラム組織ハマスとは、どのような集団なのか?そして彼らの闘う論理とは?最新情勢とともに専門家と明らかにする。
11月7日(火)
「イスラエル軍ガザ市包囲で緊迫 脅威のヒズボラ参戦は」
ゲスト:佐藤 正久(元外務副大臣・自民党参議院議員)、江﨑 智絵(防衛大学校国際関係学科准教授)
イスラエル軍がガザ市を包囲し攻撃を強める中、北部ではレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間で散発的な武力衝突が続いている。
イランの支援を受けるヒズボラは、戦闘員約4万5千人、ロケット弾15万発や精密誘導ミサイル弾を持つとされ、イスラム原理主義組織ハマスの軍事力を大きく上回る。
今後、ハマスと協力関係にあるヒズボラが参戦する可能性はあるのか?
1996年、国連平和維持活動(PKO)部隊の初代隊長としてイスラエルとシリア国境のゴラン高原へ派遣された佐藤正久氏に、ヒズボラの脅威と最新のガザ情勢を聞く。
11月8日(水)
「米中対立で日本に追い風!? 世界2位への大復活は可能か」
ゲスト:エミン・ユルマズ (エコノミスト)、磯山 友幸(千葉商科大学教授)
日本経済は1990年代のバブル崩壊以降「失われた30年」 と呼ばれ低成長が長期化。記録的な円安が続く中、国際通貨基金(IMF)は先月、2023年の日本の名目GDP(国内総生産)が、ドルベースでドイツに抜かれ、世界3位から4位に転落するとの見通しを示した。
さらに、経済規模は国際的な発言力につながることから、日本の存在感が一段と低下する恐れも...。
しかし、エコノミストのエミン・ユルマズ氏は、激化する米中対立などが日本への追い風となり、「再び世界2位の経済大国になるのも夢ではない」と大胆予測。
日本経済再生のカギは?専門家が提言する。
11月9日(木)
「減税給付の経済対策 物価高から国民生活を守れるか?」
ゲスト:森信 茂樹(東京財団政策研究所研究主幹)、永濱 利廣(第一生命経済研究所 首席エコノミスト)
岸田政権が新たに打ち出した17兆円を超える総合経済対策。目玉は、1人あたり4万円の定額減税と、低所得者世帯への7万円の現金給付。
しかし、共同通信社の世論調査で「評価しない」が62.5%となり、国民からは減税と給付の効果が疑問視されている。
円安、物価高、金利上昇の三重苦から国民生活を守り、デフレ脱却を実現し、日本経済の成長に繋がる経済対策とは?専門家と考える。
11月10日(金)
「林前外相が語る 歴史の岐路に立つ日本外交」
ゲスト:林 芳正(前外務大臣 自民党衆院議員)
対立するアメリカと中国、暴走の懸念高まるロシアや北朝鮮、パレスチナ問題に揺れる中東、そして、グローバルサウスの台頭など、いま、世界は歴史的転換点に直面している。この転換期に、日本の外交を託されたのが林芳正前外務大臣。今年は、G7議長国の外務大臣として広島サミットの開催を支え、中国やウクライナを訪問するなど精力的に各国をまわった。
その仕事ぶりに9月の内閣改造でも留任はほぼ確実と思われていたのだが...。
外務大臣の任は新たに上川陽子氏に委ねられることになった。政治記者たちも驚いた交代劇から2カ月。林芳正前外務大臣が、世界をめぐり、その目で見た現実、日本の選ぶべき道など、激動の時代の日本外交を語る。