第18話 さよなら学生生活
試験を終えた桑祈は身も心も抜け殻になったように感じていた。もう受験勉強も、国子監(こくしかん)に通う必要もないのに、一抹の寂しさが拭えない。司業と博士(はくし)らは学生たちを慶豊楼(けいほうろう)に連れて行き、試験の苦労をねぎらう。妓女(ぎじょ)たちは晏雲之が蘇解語(そかいご)を拒絶したことを話題にし、酒を勧めながら本命の相手を聞き出そうとする。困惑する晏雲之に助け船を出した桑祈は妓女が勧める杯を自ら飲み干す。そんな桑祈を見た晏雲之は、皆の前であることを語り始める。