第117回 長野・松本で建築と名店の美味を堪能
今回は太田さんのふるさと、長野県松本市が舞台。北アルプスを背景に、国宝松本城の城下町として発展したその佇まいは、海外の観光客からも人気のスポット。レトロな建物が並ぶ景観やご当地グルメのお店が軒を連ね、様々な年代の方が楽しめます。名水の側に銘酒あり。周辺の山々から浸透する地下水が豊富で、いま長野の酒が全国で一番とは太田さんの評。市内散策を堪能した後は、お目当ての居酒屋を訪ねました。
2018年に開店した「深酒」。若夫婦で切り盛りするお店は、深くお酒を楽しんでもらいたいとの熱い思いから、深酒という店名になったそう。県内外の日本酒が常時50種類以上。お酒にあう料理を心がけ、味が濃くなく、お酒を邪魔しないおつまみには定評があります。まずは太田さん、「勢正宗APPLE CARP」を注文。これまで味わったことのない食前酒に合う旨口です。ウニをのせた卵豆腐は納得の一品。熟成生本マグロを主とする刺身三点盛りに、海なし県長野でも美味しい魚が食べられることに喜びも味わいました。落ち着いた店内は居心地がよく、酒と肴に向き合う誠実なご夫婦の姿に太田さんも杯が重なります。今宵もいつしか深酒と相成りました。
進取に富んだ松本の気風で、絶品の創作料理と銘酒を提供する居酒屋をご紹介します。