9月4日~9月8日

9月4日(月)
「グローバルサウスの盟主!? 躍進するインドの正体」

ゲスト:伊藤 融(防衛大学校 人文社会科学群教授)、西濵 徹(第一生命経済研究所 主席エコノミスト)

インドの躍進が止まらない。カレーやヨガ、「ボリウッド映画」で知られるほか、今年は人口で中国を抜いて世界一になった。
さらに先月、インドの無人月面探査機が世界で初めて月の南極への着陸に成功。その科学技術力が世界有数の水準にあることを改めて誇示した形だ。
そして、GDP(国内総生産)では旧宗主国イギリスを抜いて世界第5位となり、4年後には日本を抜いて世界第3位になる見込みだ。
かつての「眠れる象」インドの躍進の秘密は?世界の分断が進む中「グローバルサウスの盟主」となるのか。インドの実像を専門家と共に徹底検証する。


9月5日(火)
「ウ軍が露防衛線を突破 プリゴジン氏墜落死の波紋は?」

ゲスト:畔蒜 泰助(笹川平和財団主任研究員)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

ウクライナ軍が南部ザポリージャ州で攻勢を強めている。ロシア軍が築いた3重の防衛線のうち、最前線の防御拠点となる「第1防衛線」を突破。米政府高官も「ロシア軍の2番目の防衛ラインに対し、いくつかの戦果を挙げた」と注目すべき進展があったことを明らかにした。これは、南部戦線にウ軍精鋭部隊を投入し、兵力を集中させた効果とされる。
また、最前線では敵の作戦情報を入手するサイバー戦も苛烈になっている。砲撃戦の裏側では、どんな軍事作戦が展開されているのか?
一方、謎の多いワグネル・プリゴジン氏の墜落死事件は、プーチン大統領の恐怖政治の始まりなのか?天然資源などアフリカをめぐる利権闘争があったともいわれる。
ウクライナの最新戦況とプーチン氏の今後の動きを徹底分析する。


9月6日(水)
「首都直下地震への備え 都市化で進む火災・群集事故リスク」

ゲスト:中島 淳一(東京工業大学教授)、廣井 悠(東京大学先端科学技術研究センター教授)

被害想定が最大で死者2万3000人。建物の倒壊等は61万棟とも言われる首都直下地震。今後30年以内に70%の確率で起きると言われている。
明治以降で唯一、近代化した大都市を襲った関東大震災から今月1日で100年。首都圏は、建物の耐震・耐火・不燃化が進み、防災力が強化されてきた。
首都直下地震で最も危険視されるのは火災。死者のうち、7割が火災が原因だとされている。
一方、一極集中で東京の人口は1400万人を超え、都内では最大453万人の帰宅困難者が生まれると見込まれる。人が集中して密度が高まることで、群集事故が起こる可能性も指摘される。
首都直下地震の備えについて、地震・都市防災の専門家と考える。


9月7日(木)
「処理水の安全性強調! 問われる岸田首相の外交手腕」

ゲスト:石井 正文(元インドネシア大使 / 学習院大学特別客員教授)、久江 雅彦(共同通信社編集委員兼論説委員)

中国が猛反発する、福島第一原発処理水の海洋放出。中国は、水産物の輸入全面停止という強い措置で対抗している。
一方、岸田首相は6日、インドネシアで開催のASEAN東南アジア諸国連合の首脳会議に出席。処理水について、科学的根拠に基づく説明で安全性を強調した。同席した中国・李強首相は、それをどう受け止めたのか...。岸田首相の外交手腕が問われている。
今年は、日本がG7(主要7カ国)の議長国を務め、さらに、ASEAN諸国の友好協力関係50周年という節目の年。「外交の岸田」の本領は発揮できるのか、専門家と考える。


9月8日(金) 「なるほどナットク永田町」
「昭和の政治家列伝② 小渕恵三 野中広務」

ゲスト:山田 惠資(時事通信社解説委員)、伊藤 惇夫(政治アナリスト)

毎月第2・第4金曜日は、『なるほどナットク永田町』と題して、今さら人にきけない政治の基本、永田町のトリビアなどを専門家に聞く。
昭和が生んだ政治家列伝その2。今回は小渕恵三と野中広務を取り上げる。温厚な容貌の小渕と強面の野中。真逆の印象を与えるが、二人とも政治家としての「気迫」に満ちていたという。同時代を生きた二人の政治家の生きざま、政治力、人への思いなど、当時を振り返りながらその魅力に迫る。