9月18日~9月22日
9月18日(月)
「中国"内憂外患"の深刻度 揺らぐ習主席の終身制」
ゲスト:興梠 一郎(神田外語大学教授)、江藤 名保子(学習院大学法学部教授)
先週、インドで開かれた20カ国・地域首脳会議(G20 サミット)に、中国国家主席として初めて欠席した習近平氏。中国トップの欠席は様々な憶測を呼び、G20の存在意義も問われた。
異例の3期目は、来月で1年を迎える。事実上、国家主席の任期を終身制にした習近平体制に、今何が起きているのか。内憂外患の中国習政権を専門家と共に徹底検証する。
9月19日(火)
「プーチン氏独裁の本質 恐怖政治生んだ原点は?」
ゲスト:舛添 要一(国際政治学者 / 前東京都知事)、佐々木 正明(大和大学教授)
今月行われたロシアの統一地方選挙は、プーチン政権が昨年9月に一方的に併合したウクライナ東南部4州を含め、各地で与党「統一ロシア」が勝利した。
与党の得票率が約80%ということもあり、欧米は「偽りの選挙」と非難するが、プーチン大統領は来春の大統領選に向け、その支持が盤石であることを見せつけた。
旧ソ連国家保安委員会(KGB)から大統領へ上り詰めて23年。「裏切り者は絶対に許さない」と語るプーチン氏は、いかにして独裁体制を築き上げたのか?どんな思想で国を統治し、戦争を進めているのか?
プーチン氏の行動原理から今後のウクライナ侵攻のゆくえを徹底分析する。
9月20日(水)
「ゼレンスキー国連演説 クリミア奪還目指し攻防激化」
ゲスト:角 茂樹(元駐ウクライナ大使 / 川村学園女子大学特任教授)、名越 健郎(拓殖大学特任教授)
ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシアの侵攻後初めて米・ニューヨークを訪れ、国連総会一般討論で演説。全世界の首脳らが一堂に会する機会を利用して、対ロシアでの結束を訴え、グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国の支持拡大も狙う。
ゼレンスキー大統領は、2014年にロシアが一方的に併合したクリミア半島の奪還まで戦闘継続を表明している。ウクライナ軍は、今月に入り、南部クリミアでの戦闘を激化。ミサイルなどでロシア海軍に大きなダメージを与えたほか、防空システムを破壊するなどの成果をアピールした。
一方、ロシアはクリミアでの損害は政治的失態につながるとして、危機感を強める。
クリミアをめぐるウクライナ軍とロシア軍の攻防と今後の行方を専門家と議論する。
9月21日(木)
「岸田首相『9月外交ラッシュ』の成果は?」
ゲスト:北岡 伸一(東京大学名誉教授)、山田 惠資(時事通信社 解説委員)
9月、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳関連会議や20カ国・地域首脳会議(G20サミット)、さらに第2次再改造内閣を発足させて国連総会に臨んだ、岸田首相。広島で5月に開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)では、「外交の岸田」を印象付け、内閣支持率は上昇したが...。今回は、G7議長国としての存在感を示すことが出来たのか?処理水問題で懸案となっている対中国外交をどう立て直すのか?「新時代リアリズム外交」を掲げる岸田外交のこれまでの成果を検証する。
9月22日(金) 「なるほどナットク永田町」
「昭和政治家列伝③ 中曽根康弘 後藤田正晴」
ゲスト:伊藤 惇夫(政治アナリスト)、鈴木 哲夫(番組コメンテーター / ジャーナリスト)
昭和が生んだ政治家列伝その3。今回は中曽根康弘と後藤田正晴を取り上げる。
衆議院議員連続20回当選の中曽根氏は、科学技術庁長官、運輸相、防衛庁長官、通産相などを歴任し、内閣総理大臣に昇りつめた。「戦後政治の総決算」を掲げて国鉄、電電公社、専売公社を民営化したほか、米レーガン大統領との「ロン・ヤス会談」は今に語り継がれる。その中曽根氏が官房長官として任命したのが、他派の後藤田正晴氏。「カミソリ後藤田」の異名を持ち、首相にも異論を唱える最強の官房長官だとも。中曽根氏が派閥を超えて後藤田氏を任命したのは、その能力の高さを必要としたからだとか。中曽根政権5年間、一貫して閣僚を務めたのは後藤田氏だけだった。
中曽根氏と後藤田氏、昭和が生んだ二人の名政治家の足跡をたどる。