第1話 国子監(こくしかん)初の女学生
辺境で育った桑祈(そうき)は、亡き兄の希望をかなえるために汴京(べんけい)にやって来た。暴走する馬車を止め、その前に立ちすくむ太傅(たいふ)の娘・宋佳音(そうかいん)を助けるが、彼女も馬車の主も礼ひとつ言わない。その後、慶豊楼(けいほうろう)で幼なじみの卓文遠(たくぶんえん)と再会した桑祈は、そこで店の者に罰を与えようとする宋佳音に再び出くわす。桑祈は止めに入るが、ひょんなことから彼女と賭けをするはめに。宋佳音は、馬車に乗っていた晏雲之(あんうんし)に巾着を受け取らせたら観衆の前で謝ると言うが...。