第115回 長崎・福江島で歴史と地魚料理を満喫
今回は、長崎県五島列島最大の島・福江島が舞台。コバルトブルーの海と日本一美しい砂浜と言われる高浜海水浴場をはじめ、絶景スポットが身近にあります。キリシタンの歴史を物語る世界文化遺産の島としても有名。自然と歴史が育んだ魅力あふれる島で、天然の海の幸を存分に味わいます。
当時の佇まいを残している武家屋敷通りを散策した後は、一度は訪れてみたかった堂崎教会へ。1879年、五島における最初の天主堂として建てられました。堂内にあるキリシタン資料館を丹念に見て回った太田さん、純真に信仰を貫いた潜伏キリシタンの受難の歴史に心を打たれました。
さて待望の居酒屋へ。福江港のあたりでいい雰囲気のお店を発見しました。2012年に開店した「こんねこんね・調totonoe」。地物の活魚を扱った創作料理が評判で、東京から移住した女将・嵯山さんの気さくなお人柄も人気の秘密だとか。まずは太田さん、麦焼酎「五島椿」を注文。初めの肴は、上五島 岩ガキ刺。新鮮な潮の香りが食欲をそそります。飛び魚のなめろうは別格の一品。見た目も美しいキビナゴ刺は、甘く食感もあり醤油との相性が抜群でした。酒の深まりとともに、島暮らしの魅力を語り合う二人は、いつしか呼吸もぴったり。心地よい島時間を味わいました。
60年ぶりに訪れた福江島の旅。安住の地で豊富な海の幸を提供する居酒屋をご紹介します。