第44話  

tenryuhachibu_44.jpg 段誉(だん・よ)には手心を加えられ、並び称された蕭峯(しょう・ほう)には実力の差を見せつけられた。屈辱の思いに身を焼かれた慕容復(ぼよう・ふく)は、自ら命を絶とうと、首筋に剣を押し当てる。その瞬間、どこからか飛んできた暗器が剣を弾き飛ばしたかと思うと、黒ずくめの男が現れた。その怪人物は慕容復を諭し、叱咤激励すると、蕭峯との手合わせを望むのだった。すると、そこにもう1人の男が姿を見せる。奇妙なことに、その人物も黒装束に身を包んでおり...。