第113回 思い出の長崎で銘酒と絶品料理を堪能
今回の舞台は、天然港を囲む歴史の街・長崎。ここは太田さんにとって母の故郷でもある懐郷の地。異国情緒あふれる風景を楽しみながら、上質な食材を提供する居酒屋で、今宵も心ゆくまで燗酒を堪能します。
まずは中島川に架かる現存最古のアーチ型石橋の一つ、眼鏡橋を散策。フォトジェニックな界隈は、オシャレなお店が立ち並ぶ注目のエリアです。そのまま脇道に入るとレトロな喫茶店「南蛮茶屋」を発見。かつて珈琲は南蛮茶と呼ばれていたそうで、それを再現したストロングを注文。心休まる空間に、太田さん贅沢な時間も味わいました。
さて待望の居酒屋へ。閑静な住宅地に店を構える「食処 ぎん」は、 長崎で水揚げされる鮮魚が中心。高級魚を良心的な価格でご提供がウリの人気店です。まずは県産の地酒「六十餘洲」の燗酒。肴は姫あわびの刺身から。小ぶりな歯ごたえと肝の香りが絶妙です。希少な「あげまき貝」はまさに絶品。さらに橘湾で獲れた生うには、ため息がもれるほどの旨さ。地産にこだわり抜くご主人のひたむきさに、望郷の思いも重ね酔いしれました。
歴史が重ねた進取の気風を大切にしながら、地元の食材で勝負する名店をご紹介します。