7月10日~7月14日
7月10日(月)
「永遠の化学物質・PFAS汚染への懸念~健康への影響は?汚染源はどこか?」
ゲスト:原田 浩二(京都大学大学院准教授)、松島 京太(東京新聞社会部記者)
発がん性などが指摘され、自然界に存在しないはずの化学物質が各地で高濃度で検出され大きな問題となっている。自然界で分解され難く「永遠の化学物質」と呼ばれるPFAS(ピーファス・有機フッ素化合物)だ。
東京の多摩地域では、水道水源の井戸水から高濃度で検出。市民団体の血液検査では、半数以上の住民の血中濃度が「健康被害の恐れがある水準」を上回った。この問題に関して在日米軍横田基地が、都の問い合わせに対し、PFAS成分を含有する泡消火剤を3回にわたって漏出していた事を認めていたことが判った。またダイキン工業の敷地付近の大阪府摂津市、沖縄の米軍基地周辺でも次々発覚しているPFAS汚染。
その原因と健康への影響は?さらに今後、必要な対策について、専門家と徹底検証する。
7月11日(火)
「ウ軍苦戦で反攻遅れる 対露戦略に米CIAが暗躍」
ゲスト:小谷 哲男(明海大学教授)、佐々木 正明(大和大学教授)
反転攻勢が遅れるウクライナに、バイデン米政権は人道上の懸念が指摘されるクラスター弾の供与を決定した。11日から始まるNATO首脳会議の場で、ウクライナは反攻の戦果をどうアピールして、追加の軍事支援を求めていくのか?米欧の対露戦略の行方は?
こうした中、米紙ワシントン・ポストは「ウクライナ高官がCIA(米中央情報局)長官に対し、領土奪回を前提に、年内に停戦交渉を開始する計画があることを伝えた」と報じた。停戦協議を否定してきたウクライナの思惑はどこにあるのか?なぜ、CIAが関与するのか?
情報戦が激化する米露の駆け引きと最新戦況を分析する。
7月12日(水)
「詳報!NATO首脳会議 対ロシア・ウクライナ支援の行方は?」
ゲスト:長島 純(アジア太平洋安全保障研究センター客員研究員・元空将)、小原 凡司(笹川平和財団上席フェロー)
11~12日に欧州北東部・リトアニアで、NATO(北大西洋条約機構)首脳会議が開催。
最重要議題は、ロシアの軍事侵攻が続くウクライナへの支援だ。「クリミア奪還まで戦闘継続」の考えを変えない、ゼレンスキー大統領に対して、NATO加盟の西側諸国は、武器供与などの支援を継続できるのか?米国が供与を表明したクラスター弾の扱いは?さらに、ウクライナのNATO早期加盟に向けた協議の行方は?
また、NATO首脳会議には去年に続き、日本から岸田首相が出席。対中国、対ロシアを念頭に、宇宙分野やサイバー対策などでの協力強化はどう進むのか。さらに、フランスが反対を表明しているNATOの東京連絡事務所について開設の行方は?
混迷極まる国際情勢を踏まえて、NATOは結束強化できたのか。安全保障の専門家と徹底議論。
7月13日(木)
「睡眠不足ニッポンの問題点とその対処法は?」
ゲスト:柳沢 正史(筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長)、野々村 琢人(日本睡眠科学研究所所長)
食事・運動と共に健康な生活を営むために必要な睡眠。しかし、日本人は先進国の中でも、平均睡眠時間が少ない国民だ。
睡眠を疎かにするとどうなるのか...。睡眠不足は健康だけでなく、生産性の低下にも影響。日本人の睡眠不足を原因とした経済損失は、年間15兆円に達するとのデータもある。
質の良い睡眠を取るために必要なこととは...。大リーグ大谷翔平選手の活躍と睡眠の関係性は?身体に合った寝具の選び方、睡眠に関する間違った常識、不眠を生む寝室環境などを睡眠の第一人者に学ぶ。
7月14日(金) 「なるほどナットク永田町」
「国会議員秘書という仕事 / 官僚の激務ぶり」
ゲスト:与良 正男(毎日新聞客員編集委員)、伊藤 惇夫(政治アナリスト)
毎月第2・第4金曜日は、『なるほどナットク永田町』と題して、今さら人にきけない政治の基本、永田町のトリビアなどを専門家に聞く。
今回はまず「国会議員秘書の仕事」を解説。3人の公設秘書のほか私設秘書など数人で議員一人を支えているが、その仕事内容は多岐に渡る。議員のスケジュール管理はもちろん、各種部会やイベント・パーティーへの代理参加、スピーチ原稿作成、そして不祥事の際には身代わりにも?秘書から議員になったケースも多く、政治への関心が強い人にとっては"夢の仕事"なのか。ドラマや映画、小説で描かれる機会が多いながらも、実際にどんな仕事をしているのかよくわからない議員秘書の仕事に迫る。
そのほか、永田町を支える官僚の仕事にも注目。激務で知られる官僚の仕事だが、どれほどの激務なのか?年々なり手が少なくなっているというが、過酷な業務、し烈な出世競争等々、心身を削るような日々の中で、それでも官僚はなぜがんばるのか⁈国を運営する上でなくてはならない官僚の仕事を紐解く。