第25話  

tenryuhachibu_25.jpg 段正淳(だん・せいじゅん)の書き残した文字は、"頭(かしら)"の筆跡とは違っていた。阮星竹(げん・せいちく)と話すうちに、自分の考え違いに気づかされる蕭峯(しょう・ほう)。"頭"の正体は誰なのか――仇の姿が、また深い霧の奥に隠れてしまったかのように、彼は感じていた。その夜、段正淳は康敏(こう・びん)のもとへ。彼を追って、阿紫(あし)と阮星竹が、秦紅棉(しん・こうめん)と木婉清(ぼく・えんせい)が、そして蕭峯が、馬大元(ば・たいげん)の屋敷に集い...。