第16話  

tenryuhachibu_16.jpg 汪剣通(おう・けんつう)と馬大元(ば・たいげん)の書状。智光(ちこう)大師の証言。それらは喬峯(きょう・ほう)が契丹人であると告げていた。そればかりか、康敏(こう・びん)の口ぶりは、夫・馬大元殺しの下手人が、自らの秘密を暴かれまいとした喬峯なのだと言いたげである。「まさか、俺を疑っておいでか」――驚愕のあまり、言葉を失う喬峯。そこに割って入った慕容(ぼよう)家の侍女・阿朱(あしゅ)は、康敏の語る"真相"に疑問を投げかけるが...。