6月5日~6月9日
6月5日(月)
「"裏サミット"でG7に対抗!? 中国の思惑と狙いとは...」
ゲスト:小原 凡司(笹川平和財団上席フェロー)、近藤 大介(「現代ビジネス」編集次長)
先月開催されたG7広島サミット(主要7カ国首脳会議)では「アジア太平洋地域の強靭化」など"対中国包囲網"の強化が主要議題の一つだった。
これに激しく反発する中国は、サミット直前に"裏サミット"ともいえる独自の「中国・中央アジアサミット」を開催。参加した中央アジア5カ国は旧ソ連圏だが、ウクライナ侵攻後、ロシアと距離を置きつつあるという。中国との新たな会合の枠組みの狙いと思惑とは?G7や欧米諸国に対抗する中国とロシアの関係にも微妙な変化が生じているのだろうか?
その実態を徹底検証する。
6月6日(火)
「プーチン政権窮地に!? 反政府デモ再び激化へ」
ゲスト:名越 健郎(拓殖大学特任教授)、長谷川 雄之(防衛省防衛研究所研究員)
ウクライナへの対応が手ぬるいと、ロシア国内で戦争強硬派勢力の勢いが増している。その代表格が、傭兵部隊を率いる民間軍事会社「ワグネル」のプリゴジン氏だ。国防省やロシア軍を痛烈に批判し、「ロシアが損失を積み重ねれば、革命が起きかねない」と述べ、暗にプーチン大統領を非難する。
また、反プーチン武装組織の動きが激化するとともに、ロシア国内では市民による反戦運動の動きも再び沸き起こってきた...。
これらはプーチン氏の権力基盤が揺らぎ始めた前兆なのか?
こうした中、ロシア国防省は5日未明、東部ドネツク州南部の戦線で、大規模な攻撃を開始したウクライナ軍を撃退したと発表。「準備は整った」とするウクライナ大規模反転攻勢の行方は?プーチン政権の内情と最新戦況を分析する。
6月7日(水)
「高市大臣に問う! 日本のAI戦略と機密情報流出への対応」
ゲスト:高市 早苗(経済安全保障担当相 / 自民党衆議院議員)
米国ベンチャー企業オープンAIが開発した対話型AI(人工知能)・チャットGPTは、去年11月の公開から2カ月で世界での利用者が1億人を超え、日本でも一部の地方自治体で導入に向けた実証実験を行っている。
一方で、チャットGPTに代表される、あらかじめ学習したデータをもとに文章・画像などを新たに作成する「生成AI」は、機密情報漏えい・偽情報拡散などの社会的リスクが懸念され、政府の有識者会議でも対応策が議論されている。
ゲストの高市経済安全保障担当相に、生成AI利用の最前線とリスクへの対応策、日本のAI戦略を聞く。
6月8日(木)
「緊張続く北朝鮮情勢 衛星発射の狙いと対話姿勢の思惑」
ゲスト:鈴木 一人(東京大学公共政策大学院教授)、礒﨑 敦仁(慶應義塾大学教授)
北朝鮮は先月31日、初となる軍事偵察衛星を発射。失敗を認めた上で「早期に2回目の発射を断行する」と表明した。しかも、事前通告なしで発射するとしており、今後も緊張が続く。
一方、連携する日米韓は「衛星と称しても弾道ミサイル技術を用いた発射は安全保障理事会決議違反だ」と、北朝鮮を強く非難するが、中国・ロシアの反対で国連は具体的な対応を示すことが出来ていない。
こうした中、北朝鮮は、2004年以降実現していない日朝首脳会談に前向きな姿勢も見せている。北朝鮮の変化の背景には何があるのか?
軍事偵察衛星打ち上げの狙いと日朝首脳会談の実現可能性について考える。
6月9日(金)
「新党の栄枯盛衰 / 世襲の功罪」
ゲスト:伊藤 惇夫(政治アナリスト)、岩井 奉信(日本大学名誉教授)
今回から内容をリニューアル。『なるほどナットク永田町』と題して、今さら人にきけない政治の基本、永田町のトリビアなどを専門家に聞く。
今回はまず「新党の栄枯盛衰」について。政治が混乱したときに乱立するといわれる新党。建前は政界再編の起爆剤なのだが、なぜ新党が乱立し、そして消えていくのか⁈永田町の不思議に迫る。
もう一つのテーマは「世襲政治家の功罪」について。岸田首相の長男が首相秘書官を辞任したニュースは誰もが知るところだが、なぜ政治家の子や孫が永田町界隈に生息するのか?2000年代以降の首相経験者9人中6人が世襲議員という驚き。日本はなぜ世襲議員を生んでしまうのか?今、改めて考えてみる。