5月29日~6月2日
5月29日(月)
「トルコ決選投票 エルドアン続投の鍵を握る極右とは」
ゲスト:宮田 律(現代イスラム研究センター理事長)、廣瀬 陽子(慶応義塾大学総合政策学部教授)
トルコ大統領選挙は第1回投票で決着がつかず、28日、現職エルドアン大統領と最大野党のクルチダルオール党首の決戦投票となった。
エルドアン大統領は、ロシアのプーチン大統領との関係が密接で、ウクライナとの仲介役としても存在感を示している。一方、最大野党のクレチダルオール氏は「民主主義の再建」を掲げ、外交的には欧米寄りの姿勢を見せている。エルドアン大統領の続投か親欧米派候補の勝利か。
勝敗のカギを握ると思われる第3位のオアン氏は、エルドアン支持を表明。エルドアン続投となれば、極右でロシア通のオアン氏の影響力が政権に反映されることになるのか...。
トルコ大統領選決戦投票の行方と選挙結果がウクライナ問題に与える影響を専門家が徹底分析。
5月30日(火)
「ロシア領へ越境攻撃も ウ軍の反転攻勢すでに開始か?」
ゲスト:佐藤 正久(自民党参議院議員 / 元外務副大臣)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)
ロシアへの大規模な反転攻勢が「すでに始まっている」とウクライナの高官が語った。その発言の真意は?どんな軍事作戦が展開されているのか?
一方、反プーチン政権を掲げてウクライナ側で戦うロシア人集団の動きが加速。「自由ロシア軍」「ロシア義勇軍」を名乗り、ロシアへの大規模な越境攻撃へ。「プーチン政権を終わらせる」と主張する、この組織の実態は?ウクライナ軍の反転攻勢との関連はあるのか?
また、反転攻勢に不可欠な西側諸国からの武器供与や日本からの支援の在り方は?
領土奪還に向けたウクライナの動きと最新戦況を徹底分析。
5月31日(水)
「NATO『東方拡大』と中国猛反発! 日本の役割は」
ゲスト:長島 純(アジア太平洋安全保障研究センター客員研究員・元空将)、小原 凡司(笹川平和財団上席フェロー)
NATO(北大西洋条約機構)は、アジア地域での連携を促進するため、来年、東京に連絡事務所を開設する。その背景には、NATOの中国に対する抑止の狙いがあるという。
岸田首相は、「NATOの加盟国・準加盟国になる計画はない」と語ったが、7月のNATO首脳会談に出席し、東京連絡事務所の開設のほか、ウクライナ支援、偽情報対策、宇宙・サイバーなどでの連携強化を確認するとみられている。
一方、中国は、「NATOの東方拡大だ」「アジア太平洋は集団的な対立を歓迎せず、軍事的な対立も歓迎しない」と猛反発。初めてアジアに進出するNATOの動きを牽制した。
果たして、NATOとの連携強化により日本は何を求められるのか。アジア太平洋の安全保障の最前線と日本の役割をNATOに詳しい専門家と考える。
6月1日(木)
「波紋広がる米債務上限問題 日本経済に明るい兆しは?」
ゲスト:木内 登英(野村総研エグゼクティブ・エコノミスト)、加谷 珪一(経済評論家)
懸念されていた米国の債務上限問題。バイデン大統領と共和党が合意したことで、最悪の事態による世界経済の大きな混乱は避けられそうだ。しかし、今回の問題を受けて、国際社会での「ドル離れ」が進んでいるという。長期的に見て、世界経済にどんな影響があるのだろうか?
こうした中、日本の株価はバブル後最高値を更新。しかし、実質賃金は12か月連続マイナスで、6月からは電気料金も値上げ...。国民の多くは明るい兆しを実感できていないのが実情だ。加えて、円安が及ぼす影響は?
債務超過問題が金融市場に与える影響と今後の日本経済を専門家が展望する。
6月2日(金)
「繰り返される不適切保育のウラには...ココが変だよ日本の保育」
ゲスト:猪熊 弘子(駒沢女子短期大学教授)
毎月第1・第3金曜日は、ジャーナリストの岸田雪子が、月曜~木曜日で扱う政治・経済・国際問題や安全保障といった硬派なテーマにとどまらず、子育て・教育・カルチャー・スポーツなど、身近なテーマを生活者目線で取り上げ、分かりやすくかつ 週末を迎える視聴者がホッと一息つけるような、明るい未来志向のスタンスでお送りしていきます。
今夜のテーマは、相次ぐ「不適切保育」です。去年静岡で、保育士が逮捕された件も記憶に新しいですが、
その後も後を絶ちません。今、保育の現場で何が起きているのか、減らしていく手立てはあるのか、専門家と考えます。