第12話  

tenryuhachibu_12.jpg のっぴきならない事情により、曼陀山荘の中庭をさまよい歩いていた段誉(だん・よ)は息をのんだ。かつて、とある洞窟で見た"仙女様"が目の前に立ち、言葉を発しているではないか。熱に浮かされたように走り出て、ひざまずく段誉。彼が仙女と見違えたその相手は、王語嫣(おう・ごえん)だった。騒ぎを起こした段誉は侍女たちに見つかり、山荘の女主人・李青蘿(り・せいら)の前へ突き出される羽目に。しかも、段誉が名乗ると、李青蘿は目の色を変え...。