第1話  冠礼の儀

kakureikatei_01.jpg 20歳を過ぎても冠礼の儀が執り行われない皇太子・蕭定権(しょうていけん)。それは開国以来、前代未聞の出来事だった。父であり皇帝の蕭睿鑑(しょうえいかん)は、吏部尚書・盧世瑜(ろせいゆ)からの諫言にも耳を貸さない。皇帝は更に側室の子である斉王・蕭定棠(しょうていとう)を都にとどめ、あらぬ臆測が飛び交う事態となっていた。そんな中、皇太子が皇帝の元を訪れる。