最終話 嫁ぐ日
臨海大長公主から贈られた屋敷を受け取ることにした裴行倹と琉璃。反抗の意ありと取られないためであり、吏部への推挙で配下が増えれば今の屋敷ではまかないきれないためでもあった。大きな屋敷を治めるためにも、河東公府と中眷裴家の一族との間で事を荒立てないためにも、賢く忠実な侍女が必要になる。琉璃は伯父に信頼できる侍女を探してくれと頼むが、大長公主の命を受けた珊瑚は間者とも言うべき侍女を婚礼の祝いに贈ろうと考えていた。
臨海大長公主から贈られた屋敷を受け取ることにした裴行倹と琉璃。反抗の意ありと取られないためであり、吏部への推挙で配下が増えれば今の屋敷ではまかないきれないためでもあった。大きな屋敷を治めるためにも、河東公府と中眷裴家の一族との間で事を荒立てないためにも、賢く忠実な侍女が必要になる。琉璃は伯父に信頼できる侍女を探してくれと頼むが、大長公主の命を受けた珊瑚は間者とも言うべき侍女を婚礼の祝いに贈ろうと考えていた。