5月8日~5月12日

5月8日(月)
「混乱のスーダン!内戦の影に"ワグネル"の暗躍!?」

ゲスト:宮田 律(現代イスラム研究センター 理事長)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

軍と準軍事組織の対立から権力闘争が激化しているアフリカのスーダン。政府は急遽、自衛隊機を派遣し、在留邦人たちが無事帰国したことは記憶に新しい。
混乱が続くスーダンでは、一旦は停戦合意なども模索されたが、不調に終わり、周辺国に100万人近い難民流出も懸念されている。さらに、混乱はスーダン一国から周辺部に拡大している。
混乱の背景には、ウクライナ侵攻で暗躍するロシアの民間軍事会社ワグネルの影が見え隠れしているとの指摘もある。果たしてその真相は?事情通の専門家に聞く。


5月9日(火)
「厳戒下の露戦勝記念日 プーチン氏は何を語るか?」

ゲスト:河野 克俊(元統合幕僚長)、長谷川 雄之(防衛省防衛研究所 米欧ロシア研究室研究員)

5月9日はロシアの「対独戦勝記念日」。第2次世界大戦で旧ソビエトがナチス・ドイツに勝利したことを祝う最も重要な祝日だ。露国内で謎の多い火災や爆発が続く中で、プーチン大統領は演説で何を語るのか?
この式典を前に、ロシアの首都モスクワの中心部にあるクレムリン(大統領府)へのドローン攻撃が発生した。ロシアは「ウクライナの攻撃」と断定し報復を主張するが、ウクライナのゼレンスキー大統領は関与を否定。「ウクライナの関与」か「ロシアの自作自演」なのか?
ウクライナの大規模な反転攻勢が近いとされる中、プーチン氏の式典演説を検証し、今後の戦況の行方を分析する。


5月10日(水)
「問われる尹政権1年 親日・「中国離れ」の狙いは?」

ゲスト:平井 久志(共同通信客員論説委員 / 元ソウル支局長)、李 泳采(恵泉女学園大学教授)

今月7日、日韓首脳会談で岸田首相と韓国の尹大統領は「未来志向で関係を深化させる方針」で一致し,「シャトル外交」を再開した。戦後最悪だった日韓関係の改善に前向きな尹氏だが、低迷する支持率は回復するのか...。
また、尹氏は対中国政策でも、これまでの「バランス外交」から大きく転換。先月末の米韓首脳会談で「台湾海峡の平和と安定の維持が、地域の安全と繁栄に不可欠」と共同声明に示し、米国重視の姿勢を鮮明にした。尹氏が「中国離れ」を加速させる背景とは?
政権発足から1年。内政と外交の大胆な政策転換で、尹氏は何を目指すのか。韓国政治の今後を分析する。


5月11日(木)
「早期解散論が急浮上! 終盤国会 公明党の課題」

ゲスト:西田 実仁(公明党参院会長 / 党選対委員長 / 党税調会長)、岩井 奉信(日本大学名誉教授)

4月に行なわれた統一地方選挙。与党の一角を担う公明党は、過去最多の落選者を出した。永田町で急浮上する「早期解散論」に公明党はどう臨むのか。
国会では、防衛費増額や「防衛装備輸出」に関して議論が本格化する。殺傷能力を持つ武器の輸出が焦点だが、公明党はどのような対応をするのか?また、少子化対策の財源問題に公明党はどこまで踏み込むのか?
公明党の西田参院会長が生出演。選挙、防衛政策、少子化対策、その財源の諸課題に公明党はどう向き合うか聞く。


5月12日(金)
「老化は治療できる?! / シルバー民主主義の背景と解決策」

ゲスト:中西 真(東京大学医科学研究所 所長)、岩井 奉信(日本大学名誉教授)

毎月第2・第4金曜日は、注目のニュースを、ゲストの論客とBS11解説委員のジャーナリスト・二木啓孝が独自の目線でニュースに切り込む『クロスアングル』と、『ニュースの雑学』の2つのコーナーをお届け。
もしもガンや認知症のない世の中になったなら・・・・・・。老化が原因で引き起こされる病気や健康障害がなくなると、120歳くらいといわれる人間の限界寿命まで健康で暮らすことが可能になるかもしれない。そもそも「老化」とはどういう現象なのか?それを治療することは可能なのか?世界中で進められている老化治療に関する研究が実現すれば社会は一変するだろう。日本での研究の第一人者に老化治療の最前線について聞く。
そのほか、選挙での投票率が高い高齢者が優遇される政治「シルバー民主主義」の背景と解説策に迫る。シルバー民主主義が拡大してしまうのは何故なのか?また、若い世代の選挙離れが顕著で、税金を払いながらも政治に参加しないのは「大きな損」と説くゲストに、多様な世代が政治に関心を持ち、積極的に参加していける世の中を作るための策を聞く。