最終話  思い出の狼狩(ろうしゅ)山へ

ookamidenka_49.jpg 馬摘星が仕込んだ安神(あんしん)薬のために薄れゆく意識の中で、渤王は立ち去る馬摘星を引き止めようとするが、倒れてしまう。馬摘星は、ただ1人楚有禎の奪還計画を知る遥姫と共に煬国に向かう。だが溯暘への入城が許されたのは馬摘星だけだった。それを予見していた馬摘星は、友情の証として遥姫と髪飾りを交換すると、単身で皇帝・楚有圭(そゆうけい)の前に立つ。意識が戻った渤王は溯暘に馬を走らせ、煬軍の矢の雨を浴び満身創痍となりながら、ついに皇宮にたどり着き...。