第45話 束の間の父娘
千鶴子会いたさに、龍作が大丸家に押しかけてくる。土下座して謝る龍作に、涙がこみあげてくる千鶴子。百合をそっと龍作の腕に抱かせる。
龍作が東京を去るのを知った千鶴子は、最後に親子らしい生活をしたいと思い、しのぶのマンションへ泊まりにいく。百合を真ん中に、千鶴子と龍作は川の字になって寝る。
翌日、しのぶと千鶴子の夫が両方とも亡くなっていることに、龍作は疑問を感じる。隠しきれなくなって、しのぶは百合が生まれたいきさつを龍作に告白する。怒った龍作は千鶴子に暴力をふるう。千鶴子も反発して龍作につかみかかり、逆上のあまり包丁で龍作を刺す。