第31話  7年目の奇跡

耕造が、七年間そのままにしていたしのぶの部屋を片付けようと言い出す。無理にしのぶを忘れようとしている耕造の気持ちが切なくなった千鶴子は、裕喜の店で耕造としのぶを会わせるようお膳立てする。
耕造は夢のようなしのぶとの再会に感無量。幸せそうなしのぶの姿に安心する。しのぶは気持ちの整理がつくまで親しく行き来することはできない、と語る。
耕造は則子にしのぶに会ったことを告げる。のけ者にされたように感じた則子は憮然とする。
しのぶは哲也に実の父に会ったことを告げる。今まで過去のことを秘密にしていたしのぶは、その夜初めて自分の出生について夫に打ち明ける。