3月27日~3月31日
3月27日(月)
「"極秘"電撃キーウ訪問の成果は!? 岸田外交総点検」
ゲスト:太田 昌克(共同通信社編集委員)、瀬口 清之(キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹)
今月16日、「戦後最悪」と言われた日韓関係の雪解けを告げる尹大統領との首脳会談を行った岸田首相。その後、インド訪問から極秘でウクライナの首都キーウへの電撃訪問を実現させた。
岸田首相は5月のG7広島サミットを控えて議長国として活発な外交攻勢に出ている。
日本を取り巻く国際情勢は、米中対立の激化や、ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮の挑発路線への回帰、「独裁色が強まった」とされる中国の習近平政権など、難題山積みだ。
果たして、日本外交が進むべき方向とは?徹底分析する。
3月28日(火)
「米国が描く停戦への道筋 狙いはロシア軍の弱体化か」
ゲスト:前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部教授)、山添 博史(防衛省防衛研究所 主任研究官)
激しい攻撃を加えるロシアと武器支援を続ける米国は、ウクライナ停戦へ向けどんな思惑を抱いているのか?
プーチン大統領は中国の習近平国家主席との首脳会談で、「西側とウクライナが対話を拒否している」と述べ、あたかも欧米が戦争を始めたかのような主張を展開。ロシア軍の撤退に触れない中国の仲裁案を評価。さらに、「ベラルーシに戦術核を配備する」と発表した。
これに、米国側は「ロシアにだまされてはいけない」と、プーチン氏を強く非難。
バイデン政権は、ウクライナへの軍事援助を強める中で、停戦に向けたシナリオをどう描くのか?狙いはロシア軍の弱体化か?ウクライナ軍の反攻はあるのか。停戦をめぐる、今後の注目点を米国とロシアの専門家に聞く。
3月29日(水)
「米中の主導権争い ウクライナ・台湾めぐり対立激化?」
ゲスト:中林 美恵子(早稲田大学教授)、近藤 大介(講談社編集次長)
中国はウクライナ問題で「12項目の提案」を発表した。中露首脳会談後の共同声明では具体的な解決策を示さなかったが、和平に向け仲介役としての姿勢を打ち出した。一方、米バイデン政権は、ウクライナに対して巨額の軍事支援を続けるものの、停戦への具体的なビジョンは明示していない。
東アジアで最大の火種とされる台湾問題で中国は、26日、中米ホンジュラスと国交樹立し、台湾は中国の切り崩しに対する危機感を強めている。これに対し米国は「引き続き台湾との関与を深め拡大していく」との声明を発表した。
国際社会で存在感を高める中国と、その脅威に待ったをかけたい米国との間で激化する主導権争いを徹底議論。
3月30日(木)
「欧米で広がる信用不安 破綻の連鎖はなぜ起きた」
ゲスト:伊藤 達也(自由民主党衆議院議員・元金融担当相)、木内 登英(野村総研エグゼクティブ・エコノミスト)
米国の中堅銀行、シリコンバレー銀行が破綻。SNSで噂が拡がり、ネットバンキングで預金引き出しが相次ぐ騒ぎが起きた。要因は、米国の急激な利上げといわれるが、直後にシグネチャー銀行も破綻し、一気に金融不安が広がった。
また、欧州でもスイスの名門銀行、クレディ・スイス銀行が経営危機に陥り、買収されることになった。
この事態を受けて、日米欧の中央銀行がドル資金供給の拡充を発表。信用不安の沈静化を急いでいるが、これで収まるのだろうか?
世界を巻き込んだリーマンショックの教訓はどう生かされたのか?私たちの生活にどんな影響があるのか?当時を知る専門家が解説する。
3月31日(金) 「鈴木哲夫の永田町ショータイム」
「統一地方選ここに注目! 支持率回復で解散は?」
ゲスト:細川 隆三(政治ジャーナリスト)
VTR出演:岡野 裕元(行政管理研究センター研究員)
今回のテーマは「統一地方選挙」
かつて、全国一斉に行われた「統一地方選挙」だが、もはや統一率は30%を切っており、全国的に盛り上がるには程遠い。さらに大きな問題は、選挙区の4割近くが「無投票当選」つまり、戦わずに決まっているということ。その背景にはどんな事情があったのか...。
4年に1度、各自治体の首長や議員を選ぶ地方選挙が、国政の行方を左右することもある。果たして、今回は?統一地方選挙のあとの永田町を展望する。