第26話  悲しき人質

ookamidenka_26.jpg 馬峰程(ばほうてい)は馬瑛(ばえい)の死の真相を知るやいなや憤死を遂げた。残された馬家軍は疾沖(しつちゅう)と共に馬摘星(ばてきせい)の身を守るため馬を走らせる。馬摘星は道中で馬婧(ばせい)と再会するが、味方と思っていた渤軍兵に取り囲まれてしまう。そこに現れたのは、兵を従わせる謎の男。外套の頭巾からのぞく顔は、果たして渤(ぼつ)王その人であった。渤王は償いの決意を冷たい仮面の下に隠したまま、毒に侵された馬摘星を救おうとする。そうとも知らず、捕らわれた馬摘星は牢の中で深い悲しみに沈む。