第16話 伏虎林(ふくこりん)の罠(わな)
渤王は耶律宝娜(やりつほうな)から密会を求める親書を受け取り、伏虎林(ふくこりん)に向かった。不審を抱いた馬摘星は、それが罠(わな)だと気づき、耶律宝娜と共に伏虎林へ急ぐ。馬摘星の身を挺した作戦によって渤王は窮地を脱したが、馬摘星は疾沖をかばって敵の矢を受け、瀕死の重傷を負う。一命を取り留めた馬摘星が疾沖に狼仔の話をすると、疾沖は、自分も狼仔のように馬摘星に寄り添いたいと想いを告げる。その頃、渤王は取り出した矢じりから、襲撃は溍(しん)国の仕業だったと気づく。