第21回 大分・日田で天領の文化花開く絶景小道を行く
今回、中山さんが訪れた小京都は大分・日田。九州北部の中心に位置し、交通の要衝だった日田は、江戸時代に幕府の直轄地「天領」として栄えました。莫大な富を築いた商人たちが、独自の町人文化の発展に影響を与えたといわれています。当時の栄華を感じさせる商家や町家など情緒ある町並みが今も残り、小京都として人気を集めています。
まず中山さんが向かったのは、白壁の伝統的な建物が立ち並び、城下町の風情を色濃く残している豆田町。老舗醤油店の奥にある雛人形の博物館に入ると、天領時代の豪華な雛人形など4000体がずらり。思わず息を飲みます。老舗羊羹店では、木箱に流し込んで作る一枚流しと言われる羊羹の大きさに圧倒されます。また、日田祇園祭で使われる山鉾という山車が展示されている施設では、山鉾の豪華さと高さに感動。日田の文化を支えた豪商たちの心意気に思いを馳せます。さらに、絶景の足湯や絶品名物料理も堪能!地元の方々と触れ合いながら、歴史が息づく日田の町を歩きました。