第21話 院長の推理
しのぶと静子が親子でないことを知った耕造は、静子に単刀直入に疑問をぶつける。静子は、しのぶは自分の子どもだとあくまでも主張する。
その夜、耕造はしのぶの部屋から持ち出したお守りを手にして再び静子に話を聞きにいく。それは耕造が十八年前に慶子に贈ったものだった。静子はそのお守りは慶子から預かったものだと説明する。納得のいかない耕造は、二人の赤ん坊が取り違えられた可能性を口にする。静子は誰が何と言おうとしのぶは自分の子だと言って譲らない。
耕造は慶子の若い頃の写真を見つめ、しのぶに似ていると改めて実感する。