第12話  醜いカラス

しのぶは大丸家で暮らしながら、耕造の病院を手伝い始める。その仕事ぶりは献身的で、耕造は感心する。患者たちからも愛される。
ある夜、しのぶは千鶴子に誘われて、耕造の弟・裕喜が経営しているスナックへ行く。しのぶを見た裕喜は、慶子の若い頃にあまりにも似ているので驚く。
日頃から千鶴子と折り合いの悪い澄夫は、しのぶを姉のようにますます慕う。
則子はしのぶを蔑み、澄夫と引き離そうとするが、澄夫はしのぶと千鶴子を比較して、千鶴子をできそこないとののしる。逆上した千鶴子は澄夫に襲いかかり、止めに入った耕造に殴られる。ショックを受けた千鶴子は家を出ようとする。