第9話 蛍の舞う庭園で
ようやく体が回復した馬摘星を、渤王は王府内の別院に招待する。渤王はこれまで誰も別院に入れたことがない。馬摘星の招待は、渤王が馬摘星を妃(きさき)として受け入れる意思表示でもあった。その夜、蛍の飛び交う庭園で、酒に酔った馬摘星は再び渤王と狼仔を混同してしまうが、渤王は優しく受け止める。林広の一件で、渤王と允王の間には、しこりが生じていた。折しも迄貚(きったん)国の使臣を迎えるにあたり援軍を得ようと企む楚馗は、允王に渤王の補佐役を命じる。
ようやく体が回復した馬摘星を、渤王は王府内の別院に招待する。渤王はこれまで誰も別院に入れたことがない。馬摘星の招待は、渤王が馬摘星を妃(きさき)として受け入れる意思表示でもあった。その夜、蛍の飛び交う庭園で、酒に酔った馬摘星は再び渤王と狼仔を混同してしまうが、渤王は優しく受け止める。林広の一件で、渤王と允王の間には、しこりが生じていた。折しも迄貚(きったん)国の使臣を迎えるにあたり援軍を得ようと企む楚馗は、允王に渤王の補佐役を命じる。