第5話
美しい娘に成長したしのぶに対して、龍作は男としての関心を持つ。そんな父親の態度に、しのぶは嫌悪感を持つ。
しのぶは両親と共に大丸家を訪ねる。応接間には18年前の慶子と静子の写真が置いてあり、澄夫は慶子を指して、しのぶに似ているという。
しのぶは千鶴子から新太郎を譲ってほしいと言われ、動揺する。新太郎が東京の医大生と知り、ほくそ笑む千鶴子。
耕造が東京からやってくる。しのぶの美しさに目を奪われる耕造。その夜、しのぶが床に入ると、龍作が部屋に忍び込んでくる。しのぶは悲鳴をあげるが、静子には聞こえない。