第16話  別れの口づけ

kotaishihi_16.jpg 真夜中、アリアティは鶏の焼ける香ばしい匂いに引き寄せられる。常楽を見る目が変わり、素直に教えを請うものの、せっかくの鶏を黒焦げにしてしまう。一方、平楽を訪れた李衡と朱顔は心優しき老夫婦の家に厄介になっていた。主人の鄭遠航(ていえんこう)は長年連れ添った妻の誕生日に、名を添えた衣を用意する。