11月21日~11月25日
11月21日(月)
「出馬表明を強行するも訴追の危機か!?トランプ氏と米国政治の行方を探る」
ゲスト:春名 幹男(国際ジャーナリスト / 元共同通信ワシントン支局長)、前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部教授)
アメリカのトランプ前大統領が次期大統領選挙へ異例の早さで出馬を表明した。さらに、大統領経験者が再び挑戦するのも異例なことだ。
米中間選挙は、当初、共和党のトランプ派の候補者が、バイデン政権の経済失政を追及して圧勝するとの予想が大勢だった。しかし結果は、上院では引き続き民主党が多数を確保。接戦州での競り合いでは、共和党のトランプ派候補が相次いで競り負ける事態が発生。共和党内ではトランプ氏の責任論まで出始めた。
さらに、トランプ氏は、昨年1月の米連邦議会襲撃事件を巡り、下院特別委員会のトランプ氏に対する召喚状は無効だとして、フロリダ州の連邦地裁に提訴。召喚に応じないトランプ氏を「議会侮辱罪」で拘束という可能性はあるのか...。機密文書等を自宅に持ち込んで家宅捜索を受けた事件の行方は?
多数の疑惑を抱えるトランプ氏は、求心力を取り戻し共和党の大統領候補になるのか。トランプ氏の動向とアメリカ政治の行方を考える。
11月22日(火)
「物価高に打つ手あるか? 与野党が経済対策激論」
ゲスト:鈴木 馨祐(自民党衆議院議員 / 党政調副会長)、落合 貴之(立憲民主党衆議院議員 / 党副幹事長)
物価高や円安に対応するため、政府が策定した「総合経済対策」。その裏付けとなる、一般会計の総額約28.9兆円の第2次補正予算案が審議入りした。
対策の主な柱は、高騰する電気・ガス代などへの対応だ。岸田首相は「物価高克服・経済再生実現のため」と強調。しかし、歳入の約8割を国債に頼る借金体質にかわりはなく、財政の一段の悪化が懸念される。
こうした「バラマキ」ともいわれる中、政府の経済対策はどこまで効果があるのか?円安を活かした「稼ぐ力」をどう強化すべきか?そして、「賃上げ」に必要な政治の後押しとは?
消費者物価指数が40年ぶりに高水準を記録する中、経済政策に詳しい与野党の国会議員が、終盤国会の最大の争点、円安・物価高対策で大激論。
11月23日(水)
「冬到来で戦闘激化!? ロシア軍インフラ施設集中攻撃」
ゲスト:小泉 悠(東京大学先端科学技術研究センター専任講師)、合六 強(二松学舎大学国際政治経済学部准教授)
19日から20日にかけて、ロシア軍が占拠するウクライナ南部ザポリージャ原発で多数の砲撃があり、施設の一部などが損傷。ロシアとウクライナは互いに相手による砲撃だと非難している。
先週、ウクライナの首都キーウでは初雪が観測された。本格的な冬到来を前に、ロシア軍は、ウクライナ全土のインフラ施設を集中的にミサイル攻撃している。ゼレンスキー大統領は「キーウと17の州で電力の供給が困難な状況になっている」と述べ、国内のエネルギーシステムの半分が使用できなくなっていると訴えた。
一方、南部へルソン州をめぐる攻防戦では、州都へルソン市を含むドニプロ川西岸をウクライナ軍が奪還。これに対し、ロシア軍は、東部ドネツク州での攻勢を強め、1日あたりの砲撃が400回にも及んでいるという。
ロシアのウクライナ侵攻から9カ月。悪化の一途をたどる戦局の行方を徹底分析する。
11月24日(木)
「国民年金保険料納付期間延長か? 持続可能な『年金制度』の在り方とは」
ゲスト:田畑 裕明(自民党厚生労働部会長)、駒村 康平(慶應義塾大学教授)
厚労省は2025年の年金改革に向け、国民年金の保険料を支払う期間を5年延長し45年間、65歳までとする方向で本格的な検討に入った。将来受け取る年金の水準が下がるのを食い止めるのが狙いだが、自営業者や60歳でリタイアする人には約100万円の負担増が重くのしかかる。
日本は想定以上のスピードで少子化が進み、2040年には1人の高齢者を1.5人の現役世代が支えなければならない時代に突入するとの試算もある。受給と負担の「世代間格差」が現役世代の年金不信を生んでいる。超高齢社会では、現行の「賦課方式」に限界が来ているのでは?少子高齢化で悪化する年金財政をどう立て直すのか。今後の年金制度の在り方について、正確な情報提供と議論が求められている。持続可能な年金制度とは何かを考える。
11月25日(金)
「『腸内環境』のウソとホント / 伝授!カッコいい絵画鑑賞法」
ゲスト:辨野 義己(辨野腸内フローラ研究所理事長 / 農学博士)、とに~(アートテラー)
毎月第2・第4金曜日は、注目のニュースを、ゲストの論客とBS11解説委員のジャーナリスト・二木啓孝が独自の目線でニュースに切り込む『クロスアングル』と、『ニュースの雑学』の2つのコーナーをお届け。
『ニュースの雑学』のコーナーでは「SNS誹謗中等の具体例」について。
『クロスアングル』では寒くなると注目が集まる「腸内環境」を取り上げる。私たちが常識と思っている腸内環境についての情報が実は間違っていることも多いとか。例えば「ヨーグルトを食べると腸にいい」のはウソかホントか?様々なフィールドワークを通して蓄積したデータを研究する稀代の腸内フローラ研究者に、腸内環境の真偽を聞く。
もう一つの『クロスアングル』はカッコイイ絵画鑑賞法について。敷居が高い、難しいというイメージがある絵画鑑賞。それを払拭する、目からウロコの鑑賞法を伝授。これを知れば「通」に見られるかも⁈さらにフィルメールや印象派絵画の知られざるトリビアも紹介する。