第98回 清冽な"水の街"茨城・石岡で銘酒を堪能![字]
今回の舞台は、茨城県の名前の由来ともなった町・石岡。筑波山系の清冽な水に恵まれ「関東の灘」と称される程、醸造業が古くから盛んです。熱意が生んだ茨城の銘酒や工夫を凝らした料理が自慢の居酒屋をご紹介します。
石岡の町めぐりは、看板建築の町並みから。石岡は知る人ぞ知る「看板建築の聖地」。建物好きの太田さんにとっては絶好のスタートとなりました。また、ギターとの繋がりも深いと聞いた太田さんは、山間にあるギター文化館を訪ねました。ギターの音色に触れた太田さん、透明感あふれる響きに感極まり、思わず涙しました。
次に訪れたのは安政元年(1854年)に創業した酒蔵「府中誉」。日頃から愛飲している酒蔵の訪問は今回の楽しみの一つ。誕生秘話にあらためて感銘を受けた太田さん、これから向かう居酒屋に心踊らせました。
一軒目は、鮮魚が自慢の家族で営む居酒屋「呑喜(のんき)」。毎朝市場から仕入れる魚介の数々には定評があります。まずは府中誉が醸す「渡舟」の燗酒から。特大の岩がきにメバルの姿造り、どれも目を見張る逸品揃いに太田さんも大満足。
二軒目は住宅街に位置する、「酒と肴のたか木」。やはりこちらのお酒も、府中誉からくちから。注文した日本酒に合うポテトサラダは酒飲み泣かせの絶品。続いての自家製つくば鶏の一夜干しに、店主の腕の確かさを知りました。
北関東の石岡にはじめて触れ、魅了されたという太田さん。多彩な表現の裏に、人知れず地道に本物を追及する熱意があることに心動かされました。知らない土地で、感動に出会う旅をお楽しみください。