第97回  水郷の町!千葉・佐原で地酒を堪能

太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選 太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選 太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選

今回の舞台は、アヤメが目に鮮やかな水郷の町、千葉県佐原(さわら)。「お江戸見たけりゃ佐原へござれ、佐原本町 江戸まさり」と唄われた商家町でもあります。江戸中期から息づく老舗の味と初めての地酒を堪能。路地裏の名居酒屋もご紹介します。

まずは佐原の中心を流れる小野川の舟めぐりから。江戸の風情ある佇まいを感じることができます。町を歩くとそこには古民家をリノベーションしたホテル棟 「佐原商家町ホテルNIPPONIA」の看板が。中に入ると、日常を忘れさせてくれるような贅沢な空間が広がり、太田さんの喜びもひとしおでした。

お腹も空いてきました。まず訪ねたお店が、創業1831年の 「うなぎ 長谷川」。うなぎが大好物の太田さんは、迷いなく特上のうな重を注文。幕末から続く老舗の味に大満足。あっという間に完食しました。
続いて訪れたのは、路地裏の名店と言われる「助六」。縄のれんの懐かしい佇まいに期待が高まります。
佐原では焼鳥と言えば、もつ焼きも意味するのだそう。女将ご推薦のすい臓の串焼きとハラミを注文。お酒は地元で愛される「糀善(こうぜん)」の燗酒。裏表のない一本気な飲み口が気に入ったようです。新鮮なレバーに裏メニューのコブクロ漬けはこれまた絶品。「旅の醍醐味は路地裏のちっちゃな店だな」と感じ入った太田さんでした。

情緒漂う小江戸・佐原。古きよき日本の原風景がいまに息づいていることに、心から感動を得ることができた旅だったと太田さんは言います。時代を越えて受け継がれ、地域に愛される極上の味をお楽しみください。