4月25日~4月29日

4月25日(月)
「証言!"不肖・宮嶋"がウクライナの戦場で目に焼き付けたリアル」

ゲスト:宮嶋 茂樹(報道カメラマン)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

戦場取材経験豊かな報道カメラマン"不肖宮嶋"こと宮嶋茂樹氏が、1カ月にわたるウクライナ戦争取材から帰国し、緊急生出演!宮嶋氏が目撃した戦争の苛烈な実相を証言する。
ウクライナ軍は当初、ロシア軍を前に「早期に潰走する」と観測されていたが、宮嶋氏が見たウクライナの将兵や国民の士気は高く、命懸けの気迫を実感したという。
だが、そこは戦場だった。目を背けたくなる凄絶な悲劇的光景も...。
侵攻から2か月。緒戦から予想外の苦戦を強いられたロシア軍は、激烈な反抗に遭ったウクライナの首都キーウ攻略を一旦断念し、兵力を東部戦線に集中している。5月9日の対ドイツ戦勝記念日に"勝利宣言"を発すべく、戦況打開に向け無差別的猛攻を仕掛けており、戦争は新たな局面に入ったとみられる。
ベテラン・カメラマンがファインダーを通して焼き付けた戦場の残酷な現実を通し、ウクライナ戦争の今後の展開を、同じ雑誌出身の盟友でもある軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏と共に探る。


4月26日(火)
「検証!プーチン露大統領をいかに追い詰めるか」

ゲスト:伊藤 さゆり(ニッセイ基礎研究所研究理事)、山添 博史(防衛省防衛研究所主任研究官)

ロシアはウクライナに対し、降伏圧力を執拗に強めている。
ところが、ウクライナ侵略は、当初、ロシアのプーチン大統領が目論んだ「NATO(北大西洋条約機構)分断戦略」を完全に破たんさせ、逆に不協和音も目立ったNATOに結束を促した。さらに、非同盟を掲げるフィンランド&スウェーデンがNATO加盟の準備を加速させるなど、皮肉にもプーチン大統領が最も警戒するNATOの欧州東部への拡大=ロシア国境との最接近を誘引しそうな反動も生んだ。驚くべきことに、永世中立国スイスが対露制裁に参加する"副作用"さえ、もたらした。
プーチン大統領の蛮行が「プーチン大包囲網」を構築したのだ。
武器供与や経済制裁を強化している西側は、プーチン大統領をいかに追い詰めるのか?ウクライナ戦争を止められるのか?
西側の政治・軍事両面を検証し、戦局の推移を分析する。


4月27日(水)
「日本VS中国 アジアめぐる主導権 各国はどちらの側に!?」

ゲスト:宮本 雄二(元駐中国大使 / 宮本アジア研究所代表)、豊田 祐基子(ロイター通信日本支局長)

ロシアのウクライナ侵略から2カ月がたった。混迷を深める世界は今...➀日本・米欧などG7(先進7カ国)を中心とする「民主主義国家」②中国・ロシアを中心とする「強権・専制主義国家」③どちらにも属さないアジア・アフリカ・中南米などからなる「新興国」による"三極化"が進んでいる。
分断が顕著となる中、アジアで唯一G7の一員である日本には、アジアで民主主義国家を増やすべく指導力が求められる。実際、岸田文雄首相はアジアにおける最大の競争相手・中国の習近平・国家主席を念頭に、外交・安全保障面での動きを加速する。大型連休中にベトナム・インドネシア・タイを歴訪。23日には訪問先の熊本市で、カンボジア・ラオスの首脳と個別に会談を開くなど、とりわけASEAN(東南アジア諸国連合)諸国との連携を強化している。
ただ、西側諸国が科す対ロシア制裁に加わるASEAN加盟国は10カ国中、シンガポールのみにとどまるなど、経済に強く依存する中国への配慮が透ける。
中長期的に、日本と中国のどちらがアジアで主導権を握るのか?日中間に横たわる外交・安全保障上の課題を通して、専門家が分析する。


4月28日(木)
「ロシアへの経済制裁で戦争は止められるのか!?」

ゲスト:服部 倫卓(ロシアNIS経済研究所所長)、鈴木 一人(東京大学公共政策大学院教授)

ウクライナに侵攻しているロシアに対して、日米欧は各種の経済制裁を行っている。
しかし、ロシアのプーチン大統領は「西側の試みは失敗した」と、その効果を否定してみせた。虚勢を張るための強弁の側面は否定できない。もっとも、そうとばかりは言い切れぬところに、経済制裁による実効確保の難しさがある。
そもそも、ロシアはエネルギーや食料の輸出国。「兵糧攻め」を実行すれば、対露経済制裁の実施国側も大量の"返り血"を浴びるリスクが生じる。多くの対露制裁実施国が、ロシアからエネルギーや食料を輸入しているためだ。
北朝鮮&イラン&シリアなど、長期にわたり経済制裁を受けている国は存在するが、強権・専制的体制は維持されたまま。むしろ、北朝鮮などは核・ミサイル開発を一方的に強行している
対露経済制裁の実施国が被る経済的被害とは?経済制裁中心の圧力で、戦争は止められるのか?専門家が検証する。


4月29日(金)「鈴木哲夫の永田町ショータイム」
「参院選まで2カ月! そもそも参院ってどういうところ?」

ゲスト:細川 隆三(政治ジャーナリスト)
VTR出演:プチ鹿島(時事芸人)、田﨑 史郎(政治ジャーナリスト)

初回のお題は「参議院」。帝国憲法下の「貴族院」がなくなり、戦後誕生した参院には貴族院時代の名残が随所に見られ、由緒ある風格が漂う。一方で、新しい投票方法として「押しボタン方式」をいち早く導入するなど、先取の気風も併せ持つ。
もっとも、"良識の府"として、衆議院のチェック機能を果たすのが本来の役割でもあるのだが、「衆院のカーボンコピー」と揶揄されることも。
第26回参院選まであと2カ月。永田町の情報通が「そもそも参議院ってどういうところ?」に始まり、参院を舞台に繰り広げられた政局の取材秘話▷存在意義▷議員に求められる資質...までを語り合い、一票の重みを考える材料を提供する。