4月18日~4月22日

4月18日(月)
「ロシアによるウクライナ侵略〜国連は無力なのか!?」

ゲスト:太田 昌克(共同通信編集委員・元ワシントン特派員)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)

世界を震撼させたロシアによるウクライナ侵略。
米国のバイデン政権はインテリジェンス情報を"先出し"する極めて異例の策に踏み切り、フランスのマクロン大統領も数度にわたりプーチン露大統領と直談判するなど、軍事侵攻を思いとどまらせようと試みた。しかし、こうした国際連合安全保障理事会常任理事国首脳らの様々な動きにもかかわらず、ロシアによるウクライナ侵略を防ぐことは出来なかった。
一方、ようやく動き出した国連人権理事会では、賛成多数でロシアの理事国資格をはく奪したものの、反対と棄権・無投票を入れた数は、賛成の93を上回る100以上の国数にのぼり、改めて国際社会が「民主主義」と「強権・専制主義」の2陣営に真っ二つに分断されている現実を浮き彫りにした。
国連安保理常任理事国にして核保有大国のロシアの首領たる「プーチン大統領の野望」の前に、国連は無力なのか?他国への侵略という暴挙の前に、国連は何も出来ないのか?
ウクライナ戦争によって、改めて明らかになった国連改革の必要性と課題&展望について、専門家に伺う。


4月19日(火)
「米欧日の対露経済制裁に『抜け穴』が!?」

ゲスト:渡部 恒雄(笹川平和財団上席研究員)、近藤 大介(講談社「現代ビジネス」編集次長)

ロシアのウクライナ侵略を受け、米欧や日本はロシアに対する"厳しい経済制裁"を相次ぎ打ち出している。
しかし、その効果を削ぐ「抜け穴」の存在を指摘する専門家は多い。中でも最大の懸念材料が、世界第2位の経済大国・中国の存在だ。バイデン米大統領も習近平・国家主席に対しては、中国がロシアを経済・軍事で支援すれば「対中制裁も辞さない」と伝えている。それでも中国は、ロシアの経済制裁逃れに手を貸すのか?
一方、「特別軍事作戦は計画通り」と強気の姿勢を崩さないプーチン露大統領を、バイデン米政権は追い詰められるのか?
ロシアと緊密な中国の動きを検証し、西側陣営による対露包囲網の効果を専門家に聴く。


4月20日(水)
「核実験再開はいつ!? 北朝鮮・金日成生誕記念日に沈黙したワケ」

ゲスト:李 相哲(龍谷大学社会学部教授)、中林 美恵子(番組コメンテーター / 早稲田大学社会科学総合学術院教授)

北朝鮮は今月15日の金日成・国家主席生誕110年記念日にあわせ、新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射や核実験の再開など、さらなる挑発に踏み切ると観測されていた。ところが、翌16日に、金正恩・総書記が立ち合う中、「新型戦術誘導兵器」と自称する飛翔体2発の試験発射にとどまった。
核実験を凍結したワケとは?金総書記は何を企んでいるのか?
一方、米海軍の空母打撃群と海上自衛隊が日本海で、8日から合同訓練を実施していることが13日、明らかになった。北朝鮮を牽制する狙いとみられる。さらに、18日から始まった米韓合同軍事演習に合わせるかのように、米国で北朝鮮問題を担当するソン・キム北朝鮮担当特別代表が韓国を訪問。日韓関係改善を公言している韓国・尹錫悦政権の発足(来月10日)を前に、日米韓3カ国による連携強化の動きが活発化している。
最新の北朝鮮の動向を交え、バイデン米政権の対北戦略について専門家が分析する。


4月21日(木)
「ウクライナ侵略で大転換を迫られる日本の安全保障政策」

ゲスト:渡辺 周(立憲民主党衆議院議員 元防衛副大臣)、小谷 哲男(明海大学教授)

ロシアによるウクライナ侵略から2カ月。戦況は激化の一途をたどり、民間人を含め犠牲者は増え続け、今世紀最大の危機といえる事態に発展した。
ウクライナは軍民挙げての命がけの抵抗と、NATO(北大西洋条約機構)加盟国や日本などからの軍事・経済支援により持ちこたえているものの、東部戦線に戦力を集中しているロシア軍に対し、どこまで耐えられるのか? 一方、国際連合安全保障理事会常任理事国のロシアは戦争当事国だ。国連の対露非難決議などに反対し、友好国に対しても反対・棄権に向けた裏工作を強行。国連は、その機能不全をあらためてさらけ出した。
他方、欧州では、ドイツが防衛費を2倍に引き上げ、フィンランド&スウェーデンはNATO加盟の検討を始めた。世界を巻き込んだ安全保障の価値観が大転換しつつあるなか、日本でも防衛費増額や敵基地攻撃能力の保有について議論が起きている。
専守防衛を貫いてきた日本の安全保障体制はいかに変わるべきか?戦後77年を経た今、国家主権や国民の生命・財産を守るために、求められる国防の在り方について考える。


4月22日(金)
「相続などに伴う実家問題の解決策を指南 / 産油国・中東のリアル」

ゲスト:鷹鳥屋 明(中東で有名な日本人)、水野 武光(MKDクリエーション代表取締役・宅地建物取引士)

毎月第2・第4金曜日は、注目のニュースを、ゲストの論客とBS11解説委員のジャーナリスト・二木啓孝が徹底解説する「NEWS勘どころ」、ゲストが独自の目線でニュースに切り込む「クロスアングル」、そして気になる新聞記事を深堀りする「ニュースのツボ」の、3つのコーナーをお届け。
今回の「クロスアングル」は産油国のリアルについて。カーボン・ニュートラルに舵を切った世界の動きを受けて、産油国は未来に向け様々な戦略を構築。観光業やエンタメ産業など、これまでとはまったく違うビジネスで経済を支えようと、新たなチャレンジを展開している。私たちが知らない、中東の今を聴く。
もう一本の「クロスアングル」は、多くの人が気になっている、相続などに伴う「実家問題」。売るのか?貸すのか?はたまたそれ以外の使途はあるのか⁈まずは実家問題の課題をケースごとに整理した上で、それぞれに適した解決方法を指南してもらう。