2月28日~3月4日
2月28日(月)
「ロシア軍が全土に侵攻!緊迫の最新情勢&ウクライナの命運は?」
ゲスト:黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)、中村 逸郎(筑波大学教授)
ロシアのプーチン大統領の命令で、ロシア軍のウクライナ侵攻が始まった。昨年来継続されてきた外交チャンネルでの対話路線が吹っ飛んだのだ。ウクライナ防衛のため、米国やNATO(北大西洋条約機構)は軍事行動に踏み切れぬと確信した、プーチン大統領の高笑いが聞こえる。
侵攻開始直後、プーチン大統領は「ウクライナ占領の目的はない」と声明を出したが、信用できるのか? 「現ウクライナ政権転覆→傀儡政権樹立」「ウクライナ軍武装解除→緩衝地帯建設」「ウクライナ東部2州の完全占領」......プーチン大統領の狙いは? 米国のバイデン大統領は即座に経済制裁を発動したが、効果はあるのか? 2014年以来続いて来た"睨み合い"が急転、なぜ侵攻を許したのか?
緊迫の最新情勢とウクライナの命運を読み解く!
3月1日(火)
「大混乱!韓国大統領選 政策論争よりスキャンダル合戦」
ゲスト:辺 真一(コリア・レポート編集長)、李 相哲(龍谷大学社会学部教授)
3月9日投開票の韓国大統領選挙は、左翼与党「共に民主党」の李在明候補と保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦候補が、激しく競り合う展開で終盤を迎える。
選挙戦は、候補者本人やその家族のスキャンダルが次から次へと噴出し、政策論争そっちのけで、非難合戦を繰り広げる。挙句は、"候補者主演"の料理・ペットの動画配信や陣営の"ダンスによる訴え"まで投入され、地元メディアは「好感度の低い大統領選」と嘆き節だ。北朝鮮はミサイル連射で挑発を強め、ロシア軍はウクライナを侵攻。ユーラシア大陸の東西で平和が脅かされている現下の危機的状況をよそに、数々のパフォーマンスに染まる韓国大統領選は、あまりにも緊張感を欠いている。
文在寅政権で過去最悪となった日韓関係は、新政権で修復可能なのか?韓国大統領選の最新情勢を専門家が解説する。
3月2日(水)
「緊迫!ウクライナ情勢 対ロシア制裁が世界経済を直撃?」
ゲスト:白井 さゆり(慶應義塾大学総合政策学部教授)、ピーター・ランダース(ウォール・ストリート・ジャーナル東京支局長)
ロシア軍によるウクライナ侵攻が激しさを増している。
アメリカ・カナダとイギリス・ドイツ・フランス・イタリアなどEU(ヨーロッパ連合)は、ロシアに対する追加の経済制裁措置として、国際決済ネットワーク「SWIFT(国際銀行間通信協会)」からロシアの大手銀行などを排除する方針を発表。日本の岸田文雄首相も、この制裁への参加を表明した。「金融の核兵器」とも呼ばれるほど強力なSWIFTを活用した制裁は、ロシア経済に痛打を与え、プーチン政権への圧力を強める効果を生む。
ただ、世界的な「エネルギー供給不足」や「資源価格高騰」といった副作用も懸念される。
カギを握るのはアメリカ。世界経済の動向は、世界最大の経済規模を誇るアメリカの経済政策で大きく左右されるためだ。そのアメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は、コロナ禍による景気下支え策として導入した「ゼロ金利政策」を解除し、3月中旬にも政策金利の引き上げに踏み切るとみられている。国内の急激なインフレによる物価高を抑え込む狙いがあるが、反動で世界の景気を大きく冷え込ませる恐れも...。
世界経済の近未来を専門家が分析する。
3月3日(木)
「徹底抗戦!ウクライナ プーチン露大統領の大誤算」
ゲスト:黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)、グレンコ アンドリー(ウクライナ人の国際政治学者)
ロシアが突然、ウクライナ全土に軍事行動を起こしてから1週間。当初、両国軍事力の圧倒的格差から短期間で、ロシア軍が主要都市を制圧するとみられていたが、ウクライナの軍と国民あげての徹底抗戦や米欧による軍事支援もあり、一進一退の戦況だ。
停戦協議も始まった。しかし、両国の停戦条件には大きな隔たりがあり、交渉の難航は必至の情勢。しかも、ロシア軍は非人道兵器まで投入している模様で、停戦協議入りしたにもかかわらず、攻撃はむしろ激しさを増している。裏返して言えば、プーチン大統領にとっては、ウクライナの軍民による徹底抗戦&中立国・非同盟国を含めた国際社会の非難の大きな高まり&ロシア国内外の反戦デモ......と誤算続きの証左なのだろう。
「ウクライナ戦争」は長期化・泥沼化するのか?これ以上の被害を出さないための方策はあるのか?
3月4日(金)
「再生可能エネルギー 地熱資源の可能性」
ゲスト:長野 智子(ジャーナリスト)
毎月第1・第3金曜日は、ジャーナリストの岸田雪子が、月曜~木曜日で扱う政治・経済・国際問題や安全保障といった硬派なテーマにとどまらず、子育て・教育・カルチャー・スポーツなど、身近なテーマを生活者目線で取り上げ、分かりやすくかつ 週末を迎える視聴者がホッと一息つけるような、明るい未来志向のスタンスでお送りしていきます。
現在日本では、エネルギー自給率の向上や地球温暖化防止の観点から、再生可能エネルギーへの期待が高まっている。中でも火山大国・日本において、マグマの熱を利用する地熱発電は、天候に左右されず、安定的かつ永続的に発電できる再生可能エネルギーとして注目されている。現在日本の地熱資源量は世界3位。しかしその内開発が進んでいるのは僅か2%程度しかない。その実情と今後の可能性について、地熱発電が進む大分県と熊本県を訪ね、地熱発電所や地熱資源を生かした様々な試みを取材してきたジャーナリストの長野智子さんをゲストに招きお話を伺う。
報道ライブ インサイドOUT 特別編
「地熱資源の可能性」
再生可能エネルギーとして注目されている、地熱資源。その実情と今後の可能性について、ジャーナリストの長野智子が地熱発電が進む大分県と熊本県を訪ね、地熱発電所や地熱資源を生かした様々な試みをリポートする。