第6回 御所文化の薫り
今回の『京都画報』は、多様な京文化を形作る礎となった「御所文化」を常盤貴子さんが学びます。
京都市のほぼ中央に位置する京都御苑。苑内にある御所には1331年から1869年までの約500年間、天皇が住まわれ、江戸時代には東西約700m、南北約1,300mの広大な敷地に140もの宮家や公家の邸宅が立ち並んでいました。宮中の雅びやかな文化はやがて一般民衆へと広がり、多様な京文化を形作る礎となったのです。こうした御所から広まった文化について、宮中装束の調進と着装を司る衣紋道(えもんどう)山科流・30代家元後嗣の山科言親(やましな ときちか)さんに教えていただきます。
また大正時代に岡崎に建てられた山科家の別荘で、現在は日本文化伝承の拠点としても利用中の瀟洒な和風建築も訪問。さらに皇室ゆかりの扇子や蕎麦の老舗を訪ね、宮中との関わりについてお聞きしたり、職人の伝統技を見せていただきます。
恒例のカフェコーナーは今回も常盤さん好みのレトロで雰囲気のある喫茶店が登場します。
【出演】
山科 言親(衣紋道山科流 30代家元後嗣)
南 忠政(宮脇賣扇庵 社長)
稲岡 亜里子(本家尾張屋 16代目)
【協力】
天台宗青蓮院門跡、環境省京都御苑管理事務所、源鳳院、宮脇賣扇庵、本家尾張屋、COFFEEポケット