第48話 明かせぬ真相
自分が夏然(かぜん)の孫であると知った今夏は、そのことを陸繹にも打ち明け、夏家を潰した敵である厳世蕃を必ず討つと告げる。陸繹は厳家の勢力には太刀打ちできないとして、決して素性を明かすなと今夏に言い含める。その夜、陸繹は青玄を呼び出すと、夏然失脚の話をし始めた。夏然の失脚は当時、詔獄に入っていた裘丞(きゅうじょう)が書いた弾劾状が原因だが、獄にいた裘丞の弾劾状が皇帝の元に届いたのには、ある人物が深く関わっていた。
自分が夏然(かぜん)の孫であると知った今夏は、そのことを陸繹にも打ち明け、夏家を潰した敵である厳世蕃を必ず討つと告げる。陸繹は厳家の勢力には太刀打ちできないとして、決して素性を明かすなと今夏に言い含める。その夜、陸繹は青玄を呼び出すと、夏然失脚の話をし始めた。夏然の失脚は当時、詔獄に入っていた裘丞(きゅうじょう)が書いた弾劾状が原因だが、獄にいた裘丞の弾劾状が皇帝の元に届いたのには、ある人物が深く関わっていた。