2月21日~2月25日

2月21日(月)
「異形の大国~中国 3期目続投目指す習近平総書記の死角」

ゲスト:野嶋 剛(ジャーナリスト / 大東文化大学特任教授)、朱 建榮(東洋学園大学教授)

北京冬季五輪後、中国は「政治の季節」を迎える。
来月5日には"国会"に当たる全国人民代表大会(全人代)、秋には5年に一度の党大会と、重要な政治日程が続く。本来なら、今年は最高指導者が交代する10年に一度の節目の全人代になるはずだが、習近平・国家主席の中国共産党総書記としての3期目続投が確実視されている。
しかし、社会・経済の統制強化や個人崇拝を強める習近平路線には、党内に異論や抵抗も少なくない。減速する経済や長引く米中対立も、成り行き次第で権力基盤を揺るがしかねない。ウクライナ問題を通して、中露など専制主義国家と日米欧など民主主義国家の間で、二極化に拍車がかかる可能性も極めて高い。
国際社会を大混乱に陥れている異形の大国・中国の近未来について、専門家が分析する。


2月22日(火)
「日本の安全保障・経済を直撃!ウクライナ侵攻はあるか?」

ゲスト:真田 幸光(愛知淑徳大学教授)、伊藤 さゆり(ニッセイ基礎研究所 研究理事)

ウクライナ情勢が緊迫の度を強めている。
米国のバイデン大統領は、ロシアのプーチン大統領が「侵攻を決断したと確信している」と言い切った。一方、プーチン大統領は弾道ミサイルを発射する軍事演習の開始を命令し、ウクライナに対し一層の軍事圧力を加える強硬姿勢をエスカレートさせた。EU(欧州連合)諸国の対ロシア政策が一枚岩でない事情も、ウクライナ危機の行方に不透明感を与えている。
ウクライナ危機は安全保障・経済の両面で、日本にとっても切迫した問題だ。原油や農産物の価格高騰を誘発し、何よりも「力による現状変更」を許せば、中国の台湾侵攻に向けた野心を増幅させてしまうからだ。
ロシア軍はウクライナに侵攻するのか?侵攻するとすれば、時機&時期は?日本経済はいかなる打撃を被るのか?欧米の政治・経済問題に詳しい専門家に聴く。


2月23日(水)
「天皇陛下62歳の誕生日 令和・コロナ時代の皇室像とは」

ゲスト:御厨 貴(東京大学名誉教授)、山下 晋司(皇室ジャーナリスト)

天皇陛下は23日、62歳の誕生日を迎えられる。
陛下は令和元年5月1日の即位後、昭和・平成の伝統を引き継ぎながら、新たな皇室像についても模索を始められた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大で状況は一変した。
地方への行幸はなくなり、陛下が最も大切にされている国民との相対でのふれあいは困難となった。陛下の「誕生日を祝う一般参賀」も3年連続で中止が決まり、即位以来、一度も行われていない。
そのような状況下でも、陛下は皇后・雅子さまとご一緒にオンラインを活用して公務を行うなど、これまでにない取り組みも実践されてこられた。例えば、同じく見送られた「新年一般参賀」でのお言葉の代わりに、雅子さまとビデオメッセージの形で国民に語りかけられている。
天皇・皇后両陛下がご一緒にビデオでメッセージを発した例は、平成時代にはなかった。令和時代の、とりわけウィズコロナ時代の、皇室の姿を専門家が解説する。


2月24日(木)
「ロシア軍がウクライナ侵攻!」

ゲスト:黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)、長妻 昭(立憲民主党新型コロナウイルス対策本部本部長)、田﨑 史郎(政治ジャーナリスト)

ロシアがついにウクライナ侵攻を開始した。米CNNによると、ロシア軍はウクライナ全土の軍事インフラを攻撃し、数百人の死者がでた。首都キエフは巡航ミサイル18~19発による空爆を受けた。ウクライナのメディアによると、同国内の複数都市で24日未明、激しい爆発音が聞かれた。ロシア軍のウクライナにおける本格的な軍事展開は、ウクライナ南部のクリミア半島占領(2014年)以来となる。 攻撃に先立ち、プーチン露大統領が24日にテレビで言及した、ウクライナ東部での「特別な軍事作戦の実施」は、実行段階に入ったのだ。プーチン大統領の次なる一手は?
一方、わが国の国会では、立憲民主党の参議院議員がプーチン大統領と親交の深い森喜朗・元首相を特使として訪露させる考えがあるか質したところ、岸田文雄・首相は「現時点で具体的な対応の予定はない」と答えた。日本の採るべき戦略・施策は?
専門家が分析・提言する。


2月25日(金)「タカラベnews&talk」
「脱炭素社会の実現へ 住友林業の使命と自負」

ゲスト:光吉 敏郎(住友林業株式会社 代表取締役執行役員社長)

脱炭素社会への世界的な潮流を背景に、自然資源の「木」を活かした事業サイクル拡大を進める住友林業。きめ細かな森林管理による良質な炭素クレジットの創出から、木造の中高層ビル建築の推進など、「社会課題解決」と「事業拡大」の両方を叶える難題に挑戦している。「今やらなければ大きな後悔を残す」と社員に檄を飛ばす光吉敏郎社長が思い描く住友林業の中長期戦略の中身について伺う。