2022年1月5日~1月7日
1月5日(水)
「30年ぶり"宏池会政権"誕生 2022年の岸田内閣を展望!」
ゲスト:御厨 貴(東京大学 名誉教授)、橋本 五郎(読売新聞 特別編集委員)
菅義偉・首相の退陣を受けて、去年10月に就任した岸田文雄首相は、4年ぶりに行われた衆議院選挙で自民党を絶対安定多数の確保へと導き、第2次政権を発足させた。岸田首相の就任は1991年の宮澤喜一・首相(当時)以来、実に30年ぶりとなる悲願の"宏池会政権"の誕生となった。
1957年に結成された自民党最古の派閥・宏池会は、日本の戦後復興を担った吉田茂・首相の流れをくみ、党内で保守本流を自任する。実際、これまでに池田勇人氏を始め、大平正芳氏、鈴木善幸氏、宮澤喜一氏が首相の座を射止めている。
宏池会とはどのような政治信条を掲げる派閥なのか? 岸田首相の政治理念の源流は、宏池会の那辺にあるのか?
昭和の時代から永田町の舞台裏を知り尽くす、政治学者で東京大学名誉教授の御厨貴氏と、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏が、昭和~平成~令和の政治史を回顧すると共に、2022年の岸田政権を展望する!
1月6日(木)
「日中国交正常化50年で試される岸田流"新時代リアリズム外交"」
ゲスト:井上 寿一(学習院大学法学部教授)、柯 隆(東京財団政策研究所主席研究員)
岸田文雄首相は1日の年頭所感において、急速に厳しさと複雑さを増す国際情勢の中で「本格的に首脳外交をスタートさせる年」にすると表明。「普遍的価値の重視」「地球規模課題の解決」「国民の命と暮らしを断固として守り抜く」を三本柱にすえた"新時代リアリズム外交"を推進すると宣言した。
岸田首相の念頭には、「アメリカでは中間選挙」「中国では共産党大会&北京冬季五輪」など、国際政治激変の年という認識がある。
何よりも今年は、1972年の日中国交正常化から50年という節目であり、岸田外交の力量・真価が問われる一年となる。
戦後の日中関係史を振り返りながら、これからの日本に求められる外交戦略について考える!
1月7日(金)
「待ったなし!「こども真ん中政策」その意義と課題」
ゲスト:山田 太郎(参議院議員 デジタル大臣政務官 兼 内閣府大臣政務官)
毎月第1・第3金曜日は、ジャーナリストの岸田雪子が、月曜~木曜日で扱う政治・経済・国際問題や安全保障といった硬派なテーマにとどまらず、子育て・教育・カルチャー・スポーツなど、身近なテーマを生活者目線で取り上げ、分かりやすくかつ 週末を迎える視聴者がホッと一息つけるような、明るい未来志向のスタンスでお送りしていきます。
2023年度に創設される「こども家庭庁」。縦割り行政解消や少子化対策への期待がクローズアップされる一方で、「児童生徒自殺者数」や「児童虐待による死亡数」が過去最悪の数値を示す。こどもの「命」と「生活」を守る為の機能・組織整備は、まさに待ったなしの危機的状況なのだ。
"こども真ん中政策"を掲げ船出する新組織が担う役割とは?創設の「仕掛人」である山田太郎・参議院議員をゲストに迎え、その意義と課題について伺います。