第9話 凶器のない殺人
上官曦の香り袋は翟蘭葉(たくらんよう)から贈られた物だと知った陸繹と今夏は、蘭葉に接触し、捕らえられる前日に顕已が蘭葉と会っていた可能性を導き出す。その矢先、顕已が獄中で急死した。外傷も凶器も刺客が侵入した形跡もなく、鼓膜が破れているのみだが自然死とは思えない。南少林寺で武術を学んだ謝霄に、外傷もなく人を殺し鼓膜が破れるような技はあるかと尋ねた今夏は、かつて芝居小屋で同様の殺人事件があったと聞かされる。
上官曦の香り袋は翟蘭葉(たくらんよう)から贈られた物だと知った陸繹と今夏は、蘭葉に接触し、捕らえられる前日に顕已が蘭葉と会っていた可能性を導き出す。その矢先、顕已が獄中で急死した。外傷も凶器も刺客が侵入した形跡もなく、鼓膜が破れているのみだが自然死とは思えない。南少林寺で武術を学んだ謝霄に、外傷もなく人を殺し鼓膜が破れるような技はあるかと尋ねた今夏は、かつて芝居小屋で同様の殺人事件があったと聞かされる。