12月13日~12月17日
12月13日(月)
「米中対立で極東情勢 難題山積!岸田外交は何を目指す?」
ゲスト:田中 均(日本総合研究所 国際戦略研究所理事長)、太田 昌克(共同通信論説委員)
中国・習近平政権は、香港・ウイグルにおける苛烈な人権弾圧や台湾に対する軍事的な挑発など、専制主義を押し通す。一方、バイデン米政権は日米に豪印を加えたQUAD(クアッド)体制強化を目指す。米中対立激化の渦中に誕生した岸田文雄政権は、「来年、日本との国交正常化50年周を迎える中国」「拉致問題解決の姿勢を示さない北朝鮮」「負の遺産を引きずる韓国」などとの間で、それぞれ深刻な外交問題を抱える。いずれも一筋縄ではいかない極東諸国と、米国とは異なる独自の関係を切り結んでいけるのか?外相経験が豊富な岸田首相が描く外交・安全保障戦略を、専門家が明らかにする。
12月14日(火)
「オミクロンで再び暗雲 日本景気回復なぜ遅い?」
ゲスト:小林 慶一郎(慶応義塾大学教授 / 政府コロナ分科会メンバー)、真田 幸光(愛知淑徳大学教授)
新たな変異株「オミクロン株」の出現で、回復軌道に乗った世界経済に再び暗雲が漂う。国際金融市場もオミクロン株の拡大懸念や、ワクチン効果に関する情報が飛び交い、乱高下を繰り返す。依然、緊張が続く状況下、岸田文雄首相は所信表明演説で「コロナ克服」に向けた決意を示し、大胆な財政出動の必要性を訴えた。過去最大の経済対策により、コロナ前の活力を再び取り戻すことはできるのか?55兆円の対策費を無駄にしないために、いかなる方策が必要なのか?年末年始という消費が最も盛り上がるタイミングで、新たな変異株への警戒も強まる中、日本と世界の経済見通しを専門家に聴く。
12月15日(水)
「オミクロン株の正体 ワクチン3回目接種の前倒しは?」
ゲスト:中野 貴司(川崎医科大学教授 / 厚労省「予防接種・ワクチン分科会」会長代理)、
寺嶋 毅(東京歯科大学市川総合病院 呼吸器内科部長・教授)
南アフリカで初めて報告された新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン株」。ヨーロッパ各国でも感染拡大し、世界で猛威をふるっている。日本での感染例は少ないが、今月から医療従事者への3回目ワクチン接種が始まった。さらに、岸田文雄首相は、高齢者や基礎疾患を持つ人など医療従事者以外を対象に、前倒しに強い意欲を示す。ただ、「各自治体の実施態勢」や「追加接種のためのワクチンの確保」といった、乗り越えるべき課題は山積している。とりわけ、3回目のワクチン接種では、これまでの2回とは異なるワクチンを打つ「交互接種」が検討されているがその予防効果や副反応も懸念される。近いうちに襲来するとの分析もある「コロナ感染第6波」の拡大防止のカギを握るワクチン接種の現状と課題を、専門家が徹底議論する。
12月16日(木)
「日本経済復活のカギ 中小企業の起死回生戦略とは?」
ゲスト:梅屋 真一郎(野村総合研究所未来創発センター制度戦略研究室長)、
友田 信男(東京商工リサーチ常務取締役情報本部長)
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への警戒感はあるものの、国内の感染状況の落ち着きと共に、回復基調にある日本経済。大企業では、この春から急速に景気が拡大している。特に、コロナ禍の影響が直撃した飲食・宿泊などサービス業の回復が顕著だ。従って、法人税収も予想以上に上振れし、コロナ禍に伴う手厚い各種施策によって、倒産件数自体はコロナ禍以前より減ってもいる。ところが、大方の中小企業の経営・経済状況はまるで違う。石油価格や原材料費の高騰が直撃。コロナ支援策だったはずの実質無利子・無担保での融資「ゼロゼロ融資」を受けた企業には年末以降、元本返済も待ち受ける。体力の弱い中小企業にとっては、重荷となるはずだ。2022年には"大倒産時代"が襲来する!?との、不気味な観測も出始めている。日本経済復活には不可欠な中小企業の起死回生戦略を、専門家が提言する。
12月17日(金)
「いま求められる未来志向の大学教育」
ゲスト:坂東 眞理子(昭和女子大学理事長・総長)
毎月第1・第3金曜日は、ジャーナリストの岸田雪子がキャスターを務め、政治・経済から教育・カルチャーまで、幅広いテーマに挑戦。生活者目線でより未来志向に、独自の視点を加えて判りやすくお伝えします。
ゲストは、ベストセラー「女性の品格」の著者で知られる昭和女子大学理事長・総長の坂東眞理子さん。ダイナミックかつ数多くの改革を進めてきた坂東さんに、難題が山積する日本社会に必要な人材を、いかに輩出するか?さらに、日本の未来を担う人材輩出に向けた大学教育のあるべき具体像についても伺います。