11月22日~11月26日
11月22日(月)
「毛沢東と化す!?習近平・国家主席の野望 中国の覇権と米中対立はどこまで激化するのか」
ゲスト:柯 隆(東京財団政策研究所主席研究員)、岡田 充(共同通信客員論説委員)
今月、中国共産党は習近平・国家主席を毛沢東、鄧小平を"超える"最高権力者とする「歴史決議」を採択。習主席の総書記3期目入りと長期政権化を確実にした。一方、16日の米中首脳会談では「温暖化問題」での米中連携を確認しながら、台湾問題など激化する米中対立の落としどころを互いに探り合った。習主席が強行する"中華秩序"による覇権の追求で、米中対立はどこまで激化するのか?日本への影響も含め、専門家が分析する。
11月23日(火)
「北朝鮮の核開発と経済実態 謎の金正恩主義とは?」
ゲスト:武貞 秀士(拓殖大学大学院客員教授)、礒﨑 敦仁(慶應義塾大学教授)
9月以降、ミサイル発射実験を繰り返す北朝鮮。韓国軍関係者によると、「異様な速度でミサイル・核攻撃能力の増強を進めている」という。だが、国家予算を軍事に集中すればするほど、北朝鮮の経済は厳しさを増す。長引く経済制裁とコロナによる国境封鎖が追い打ちをかける北朝鮮国内の実態は?一方、外交を統括する金正恩総書記の妹・与正氏は米国・韓国との対話の可能性を示唆した。硬軟両様の戦略をとる北朝鮮の真の狙いはどこにあるのか?我が国において、北朝鮮問題は拉致問題でもある。岸田文雄首相は「拉致問題は最重要課題。私の手で必ず解決」と決意を述べたが、解決の突破口はあるのか?最新の北朝鮮情勢を、専門家が丁寧に解説する!
11月24日(水)
「"対中本気度"は? 中谷元・首相補佐官(国際人権問題担当)に聞く 日本の人権外交」
ゲスト:中谷 元(首相補佐官⦅国際人権問題担当⦆ / 衆議院議員)、興梠 一郎(神田外語大学教授)
今月10日に発足した第2次岸田文雄政権。注目の人事が「首相補佐官(国際人権問題担当)」の新設だ。その重責を、これまで人権問題で様々な提言をしてきた自民党の中谷元・元防衛大臣が担う。新疆ウイグル自治区や香港などで、残酷極まりない人権侵害を犯す中国を念頭に置いたとされる人権問題担当補佐官の新設は、「中国に厳しい姿勢で臨む」という岸田首相の決意表明なのか?日中関係悪化の新たな火種となるのか?人権問題担当補佐官として、いかなる姿勢を示すのか?中谷氏本人がスタジオ生出演。日本の人権外交について問う!
11月25日(木)
「過去最大規模55・7兆円の経済対策 効果を検証する!」
ゲスト:熊野 英生(第一生命経済研究所首席エコノミスト)、須田 慎一郎(番組コメンテーター / 経済ジャーナリスト)
先週金曜日に閣議決定された経済対策。その額は過去最大規模の財政支出となる55兆7千億円に膨らんだ。「18歳以下への給付金」を巡っては「高所得者も受け取れる」など"バラマキ批判"もある。果たして景気回復にどこまで効果があるのか?財源は赤字国債にも頼ることになるが、岸田派や麻生派には財政規律を重視する国会議員が多い。こうした"傍証"から、来年の参議院選挙後の「消費増税」というかたちで跳ね返ってくる?との観測も絶えない。一方、岸田文雄首相は「新しい資本主義」を掲げるが、その詳しい内容は未だ不透明。垣間見えるのは「成長と分配の好循環」だが、好循環に向けて、いかなる政策・前提が必要となるのか?過去最大の経済対策に透ける岸田首相の狙いに、専門家が迫る!
11月26日(金)「タカラベnews&talk」
「福島原発事故はなぜ起きたのか?元東電副社長が語る」
ゲスト:石崎 芳行(東日本国際大学 福島復興創世研究所副所長 客員教授 / 元東京電力副社長)
2011年3月11日に起きた東日本大震災。未曽有の被害を出し、今でも多くの人たちが様々な傷を負ったまま暮らしている人がいる。また地震と津波の影響を受け東京電力、福島第一原子力発電所が緊急停止。その後、制御不能となり、建屋が大爆発を起こし、放射性物質が大量に放出される大規模な原発事故となった。その影響で福島原発近くに住む多くの人たちは、否応なしに避難生活を強いられた。あれから10年。帰還困難地域は徐々に減ってきて、住民も戻ってきたものの全ての住民が帰還できるメドは、はっきりと立っていない。この影響を受け、原発反対の声が高くなり、日本のエネルギー政策に大きな影響を与えている。日本のエネルギー政策は、そして原子力発電所の扱いは今後どうなるのか。原発事故当時に東京電力の経営陣として、そしてその後、福島復興本社代表にもなった石崎芳行・元東京電力副社長に聞く。