10月11日~10月15日
10月11日(月)
「TPP加盟へ中国が奇襲!台湾へは加盟妨害工作」
ゲスト:瀬口 清之(キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹)、野嶋 剛(ジャーナリスト / 大東文化大学 特任教授)
中国と台湾が相次いでTPP(環太平洋連携協定)に加盟申請した。米バイデン政権がTPPなど新たな自由貿易協定の締結に煮え切らない間隙を突き、成長が続くアジア太平洋地域の貿易・投資における新秩序確立の野望を遂げるべく、中国が奇襲を仕掛けた形だ。台湾の加盟申請の動きを事前に察知しての先手だったとの分析もある。実際の加盟には、国家による規制撤廃といった厳格なルールが課せられており、中国にとってハードルは極めて高い。しかし、中国は既に加盟国の説得・切り崩しに動いており、先行きは不透明だ。一方、先を越された形の台湾にとっては、中国が早くも着手した"加盟妨害外交圧力"が大きな壁として立ちはだかる。果たして中台の加盟はあるのか?双方の思惑や課題を探る。
10月12日(火)
「高市政調会長が生出演 衆院選へ自民公約を問う!」
ゲスト:高市 早苗(自民党政務調査会長 / 衆議院議員)
自民党の高市早苗・政調会長が生出演する。総裁選挙に立候補した高市氏は当初の予想を覆す健闘を見せ、第1回投票の国会議員票で2位を獲得。政策立案能力や発信力の高さから2度目の政調会長に就任した。その高市氏の"初仕事"が衆議院選挙に向けた自民党の公約とりまとめだ。重点項目トップに位置付ける新型コロナウイルス対策では、人流抑制などを念頭に「より強い権限を持てるための法改正」を明記。経済政策としては「分配」政策による「分厚い中間層」の再構築を掲げ、安全保障に関しては、弾道ミサイルなどを阻止するべく抑止力向上を訴える。船出した岸田文雄総理・総裁の下で、自民党は衆院選をいかに戦うのか?高市政調会長を直撃する。
10月13日(水)
「立憲民主党に問う!「自民一強打破」への秘策は?」
ゲスト:福山 哲郎(立憲民主党幹事長 / 参議院議員)、岩井 奉信(日本大学大学院講師)
いよいよ明日、岸田文雄首相は衆議院を解散し、31日の衆議院選挙投開票(19日公示)に臨む。いやが上にも与野党の対決ムードが高まる中、岸田政権発足後、初の国会論戦が一昨日から3日間にわたって行われた。初日に先陣を切り代表質問を行った野党第一党・立憲民主党の枝野幸男代表は、菅義偉政権で対応が後手に回った新型コロナウイルス対策や、第2次安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」について厳しく問いただした。一方の岸田首相も、自身が掲げる経済政策「新しい資本主義」に触れ「成長なくして分配なし。それが民主党政権の失敗から学んだことだ」と、皮肉まじりに応戦した。自民党一強政治は続くのか?それとも野党が待ったをかけるのか?立憲民主党の福山哲郎幹事長に、対自民の選挙戦略や野党共闘への"秘策"を問う。
10月14日(木)
「いざ総選挙!バラマキ合戦?与野党の経済政策」
ゲスト:木内 登英(野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト)、小黒 一正(法政大学経済学部 教授)
衆議院が14日に解散。総選挙では様々な争点があるものの、コロナ禍で落ち込んだ経済対策に関しては与野党問わず積極的だ。経済立て直しに向けた財政出動は理解できるが、与野党ともに財政再建に向けた具体策は示しておらず「バラマキ合戦」との批判も。そもそも、2021年度に使われず繰越になった予算が30兆円超もあった。"規模ありき"の経済対策が繰り返されるのか?一方で、もっと積極的な財政出動を求める声も強い。コロナ禍の今、財政規律が必要か否かも含め、総選挙を前に本当に必要な経済対策は何かを考える。
10月15日(金)「リベラルタイム」
「有事に備える!」
ゲスト:尾形 武寿(日本財団理事長)
日本財団は新型コロナウイルスを「災害」と位置付け、「備えあれば憂いなし」の精神のもと、様々な支援に取り組んでいます。その中で先月14日、大阪大学と共同で感染症総合研究拠点の設置を発表しました。将来の感染症の脅威に備えるために10年間で230億円を助成する事業です。そこで今回は「有事に備える!」をテーマに日本財団の尾形武寿理事長にお話を伺います。